こちら、ブラック本丸対策部【刀剣乱舞】 (ページ19)

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閑話ページ19

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「主、審神者の殉職率が異様に高いから何とかしろ。と政府から連絡だ。」
「……無理な話では？」

長義が政府の会議から帰ってきて加州お手製マドレーヌを頬張りながら爆弾を投げ込んだ。

ブラック本丸対策部だったはずの私の部署はいつの間にか怪異にも対応しないといけなくなったらしく、長義から預かった資料には大量の廃本丸が書いてあった。

「長義、怖いの嫌いなのにね〜。マドレーヌおいし？」
「別に嫌いでは無い。苦手なだけだ。とても美味しい。」

「うーん、まぁ元々ここはそういう所だし仕方ないのかなぁ……」
「え、そういうところ……？」

「うん。ここってさ神様も行き来してるし怪異とかよく出るじゃん？元々その対策で作られたところで、私の前に居たおじさんは怪異に当てられすぎて退職。その代打で私が入ったって訳。」

「…………なんと」

ブラック本丸対策(仮)だったことをどうやら政府は話していないらしい。
まぁそうだよね。

「多分政府は、わざと私を殺そうとしてるとおもうよ。そうじゃなかったら2件ともこんな不穏なの送らないでしょ。そろそろまともなブラック本丸に当たりたいよ。」

「落ち着いてください主。そもそもブラック本丸の時点でまともじゃありません。」

「そーだよ！確かに虫とか色々やばすぎたけどそもそもブラックの時点でまともじゃないから！」

長谷部が、肩もみをしながら励まして(？)くれ加州は指のマッサージをしながら励まして(？)くれる。

「主からしたら、たまったもんじゃないだろ。人間は直ぐに死ぬんだから。」

皿のマドレーヌを全て平らげ優雅にほうじ茶を飲んでいる長義がつぶやく。
それに首を傾げる加州と長谷部。

「……いや、政府の人間はそう簡単に死なないよ？」

「…………え？」

長義が動揺してお茶が零れる。

「契約してるって話したじゃん……」
「…………………………そうか……あれはそういう事なのか」

「なんか、主も長義もお疲れ。寝なよ。」
「これは加州の言う通りだな。」

まだ小声で文句を言っている長義に強引にホットアイマスクをつけ毛布をかける。

3秒で寝息が聞こえた。