結末 ページ17
・
届けてくれた人は、まさかの膝丸。
政府顕現のなので正真正銘髭切の弟。
「あー！！兄者じゃないか！そうか、仕事はここだったのか！」
「…やあ弟の……」
「膝丸だ！」
「……賑やかなのが来たな。」
「俺、新しいカップ出してこよ〜。」
長義は椅子を運び、加州は戸棚へ膝丸の分のカップを出しに行く。
ちゃっかりローストビーフ丼は6つあって、本当はここに来ていたことを知っていたんだな。と長谷部がぼそっと呟く。
「まぁ、、 ほら、美味しいの一人で食べるよりみんなで食べた方がいいし……？」
「主は、お優しいですね。」
「そんな疲れた顔で言わないで、」
報告書を適当に済ませ、全員で手を合わせる。
当然、弟くんは髭切の隣に座り美味しそうにローストビーフを頬張った。
「あ、申し遅れました鈴木殿。」
「あー、うん気にしなくていいよ。膝丸くんね。お兄さんから色々聞いた。あとほっぺに米ついてる。」
「これは失礼を……！そういえばこのローストビーフ丼あの燭台切が作ったものでして、！」
「そうなんだ美味しい。」
刀剣男士が腕を振るう食堂で作ったものは私も初めて食べる。
アツアツのご飯の上にローストビーフと自家製らしきタレがかかりネギが少々。
こりゃ美味しい…。
加州達が通うのも分かる。
「ん〜さすが燭台切だよね。ご飯との塩梅も最高すぎる」
「あぁ、本当に。しかも今日のデザートに小豆の作ったチョコレートムースもある。最高すぎる。」
「海鮮丼も美味しかったが、ろーすとびーふもなかなか……。見ろ！味噌汁になめこが！」
「兄者、その漬物は俺のものなのだが…！」
「まぁまぁ、細かいことはどうでもいいじゃん、膝丸。」
「…？！今名前を！！！」
……賑やかな食卓ってやつ？
政府から来てるのにやけに元気な膝丸と、政府から来てるからなのか冷静すぎる髭切。
益々政府が何を考えているのか分からなくなる。
とりあえず、まとめ終わった報告書を政府に送り、味噌汁を飲む。
ーーーー
蜉蝣本丸
管狐より男士の殺戮の恐れあり。
確認願いたい。
刀剣男士 髭切
転移番号 46037
Re:この件につきまして
調査を行った結果、刀剣男士で蠱毒をしていたことが発覚。
最後の一振、『膝丸』を討ったが、ほかの本丸への出没の恐れアリ。
審神者の気配無し。
監査官として、処分が妥当かと思われます。
以上。
ーーーーーー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名無し子 | 作成日時：2024年2月20日 1時
