こちら、ブラック本丸対策部【刀剣乱舞】 (ページ16)

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蠱毒ページ16

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あの本丸の滞在時間はなんと脅威の1時間らしい。

ローストビーフ丼のデリバリーを待つ間、映像を見ていた三振りを含め話をする。

「映像、ずっっっとなにかの虫が映ってて最悪だったんですけど。」
「本当に。」
つま紅を塗り直しながら加州が愚痴り、髭切の分のほうじ茶を持ってきた長義が同意する。

「ゴキ…じゃないだけマシだろう。」
「もう虫の話終わり！！！」

私は報告書を書きながら虫トークに耳を傾けていた。
なんでそんな盛り上がれるんだ？
なんだかんだ楽しそうだし。

どうまとめればいいかも分からないままでいると隣に髭切が座ってきた。

「ねぇ君は、蠱毒って知ってる？」
「こ、どく？」
「あぁ主、長谷部が説明致しますね。

蠱毒は小さな入れ物の中に大量の生き物を閉じ込めてさせ、最後に残った1匹を呪詛の媒体に用いると言う、何とも言い難い呪術のことです。それに最後に残った1匹ですから、とても強い呪力を持つ虫になりますね」

さすが長谷部。端末で調べておいてくれたのだろう
後ろの2振りは説明を聞くとうげぇと嫌そうな顔をしていた。

「多分、ここの主はその蠱毒を刀剣男士でやろうとしたんだね。……そして残ったのが言いたかないけど、僕の弟……」

まぁ本丸が小さな箱と見るべきかは別として、審神者の名前もカゲロウだったし……

「……あ、、カゲロウってさめっちゃ命短いじゃん。」
「だから、膝丸は僕の次に審神者を打った。って言いたいかな？」
「正解。」

嫌な考えだけど殆ど正解じゃないかな。とお褒め頂いたところでローストビーフ丼のデリバリーが届いた。