こちら、ブラック本丸対策部【刀剣乱舞】 (ページ14)

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鬼退治ページ14

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「流石虫の名前だけあってジメジメした本丸だね」
「それ褒めてる？」
「褒めてるよ」

全部がどよんと重たい空気。

審神者の気配はうっすらと感じられるものの、刀剣の気配は一切ない。

「男士同士って言ってたしもう全員折れちゃったんじゃないかな」

敷居を跨ぎ、連絡をくれたこんのすけと審神者を探す。
玄関を上がる時流石に靴を脱ごうと思ったけどそれは髭切に止められた。
僕達は招待された訳じゃないしね。となんとも強盗のような発言。

「こんのすけの姿も、刀剣男士の姿も、……審神者の姿もない。」

ギシギシと重く煤だらけの本丸内
所々に、刃物の破片のようなものが落ちていた。

「……これって男士のやつ、だよね？」
「おやぁ、そうみたいだね。やっぱり、靴を脱いでいたら足が血だらけだったね。」
「……………そうですね」

くすくすと笑いながら言うもんだから怖い。

でも確信がもてた。
この本丸はこんのすけの通り……言う通りっていうか打ち合い……だよなこれ。

道場らしき所へ行けば、髑髏が1つ転がっていた。
外でもないのになんでこんな汚れて……。

「わぁ、周り刃物だらけだ気をつけてね」

髭切に言われて、足元をよく見てみれば形は分からずとも無数の刀の破片らしきものが散らばっていた。