報告 ページ11
・
「ふう、食べたことだし俺もそろそろお暇するとしよう。」
「饅頭は美味しかったかい？」
「ああ、とても美味しかった。またか近々買いに行くとするさ。」
三日月が転移装置へ歩き出す。
「本部戻っても私の愚痴とか言わないでね。給料下げられたくないし」
「あっはっは、なに、安心しろそれは俺もだ。……じゃあな。」
三日月は桜に包まれ転移装置の中へと入っていった。
来る時もそれで来いよな
ーーーーーー
!:,「 本丸
5か月前から連絡が途絶えているため確認願いたい。
刀剣男士 三日月宗近
転移番号 80641
Re:この件につきまして
調査を行った結果、審神者及び太刀三日月宗近の失踪を確認。
監査官として、処分が妥当かと思われます。
以上。
ーーーーーー
「……やはり新人に神刀にも並ぶ刀を配るのは無謀だったか。」
「成功している本丸もあるのですが……」
「まぁ、個人差が出ると聴きますし。三日月から見てどうでしたか？」
『まぁ、書いてあるとおりさね。いやはや俺を見ることになるとは思わなんだ』
「……では、この本丸は処分の方向で。」
「そうですな。」
本部役員は、赤く大きめなボタンを押す。
直ぐに本丸の結界が熔け、本丸から時間遡行軍が外へ出ていった。
呆気なく幕を閉じた6ヶ月の駆け出し本丸。
6ヶ月にしてはあまりにも刀も揃いすぎていた。
これ以上、目立たれるのはごめんだと言わんばかりの目隠しと処分。
鈴木の言う通り、本部は怖いな。
刀とはいえ、付喪神。
神の前で侮辱ともとれる行為をいとも容易く行う
そこだけは鈴木と同じだ。
「じゃあ、三日月も戻っていいぞ」
『うむ、そうしよう。』
俺は、政府の三日月宗近。
当然の事ながら、主は政府。
だが立場はどうだ？どう考えても
その点、鈴木はちゃんと俺たちに敬意を払った。
お茶も帰ってくる頃には出ていた。政府はそんなことしない。
政府は、自分たちの方が立場が上だと思っている奴らが多い。
そのおかげで、真名が丸見えだ。
『……さて、どうなるかな。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名無し子 | 作成日時：2024年2月20日 1時
