7人の虎にはご注意を。#3【Travis Japan】 (ページ3)

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°Tiger82 消えない感覚ページ3

雑誌の取材。

記者「では、Travis Japanで一番仲良いコンビは誰ですか？」

宮近「んー、やっぱり松倉とAかな。もちろん元太と松倉も仲良いですけどね」

私は昨日のことが頭から離れなかった。

ファンの男性の顔。

泣く声。

荒い呼吸。

触られた感覚。

全て残っている。

松倉「俺とAと元太で夢の国に行ったこともあります！なあ、A！」

「ん？あ、うん！」

だめだ。

仕事に集中しないと。

記者「トラジャ内で喧嘩することはありますか？」

川島「もちろんあります。海人とAはこの前子供のような喧嘩をしていました(笑)」

中村「恥ずかしいんだけど(笑)」

そういえば、あのファンの男の人。

改札出てすぐに立ってた。

もしかして、私のこと

＿待ち伏せしてた？

吉澤「…ぇ…ねえってば！」

「！？」

閑也に肩を叩かれ私はハッとする。

吉澤「Aはメンバーの中で付き合うとしたら誰なの？」

「えっ…あー、スジヤかな」

ボーッとしている頭でその場しのぎで答えておく。

吉澤「は！？俺！？」

中村「なんで！？」

七五三掛「うそぉ！」

集中できない。

どうしても昨日のことが焼きついて離れない。

早く忘れたいのに。

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_

ガタンゴトン。

電車に揺られ、私はまたボーッとしていた。

仕事が終わり、今日は如恵留くんと帰っている。

川島「A、今日調子悪かったでしょ」

「別に」

川島「しめから聞いたよ。昨日の夜のこと」

「そうなんだ…」

隣に座る如恵留くんはそっと私の手に掌を重ねた。

川島「…怖かったよね」

遅い時間帯だからか電車には人が少ない。

仕事で疲れたサラリーマンがクタクタになり眠っていた。

「…うん、怖かった」

如恵留くんは、震え始めた私の手をギュッと握ってくれる。

「少し、甘えてもいいかな」

返事を聞く前に彼の肩に頭を預けた。

川島「寝てていいよ。起こすから」

余程疲れていたのか。

まぶたを閉じると私はすぐに意識が遠のく。

川島「… A…すき」

「(如恵留くん…なんて言ったんだ…)」

私はすぐに夢の中へと落ちていった。