7人の虎にはご注意を。#2【Travis Japan 】 (ページ10)

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°Tiger49 撮影ページ10

雑誌の撮影。

カメラマン「じゃあ松倉くん、Aちゃんにもっと寄ろうか？」

松倉「は、はい」

海斗はぎこちなく私に近づく。

カメラマン「んー、やっぱり後ろから抱きしめようか」

松倉「わ、分かりました」

今日のテーマはクリスマス。

カメラマンさんは恋人のような写真を撮りたいみたいだ。

松倉「ごめん、嫌だよな」

海斗は私の耳元でボソッと呟き、後ろから手を回した。

「嫌じゃないけど」

松倉「ほんと？」

彼は少々、心配症なところがあるみたいだ。

海斗からなら別に何されても嫌じゃないのに。

カメラマン「次、宮近くん。Aちゃんに壁ドンしてみよう」

宮近「は、はい」

いやどんな状況のクリスマスだよ。

と思わずツッコミたくなる。

カメラマンさんの趣味全開だ。

カメラマン「いいねえ、初々しい。もっと近づける？」

目の前の綺麗なちゃかの顔。

彼は耳まで真っ赤だ。

宮近「こ、これ以上は恥ずかしいです」

カメラマン「あ、でもいいの撮れた。次、吉澤くんいこうか」

ちゃかに代わり閑也が私の隣に立つ。

カメラマン「Aちゃんのことお姫様抱っこできる？」

吉澤「余裕です」

シズはそう言うと、私を軽々しく抱き上げた。

「閑也すごい！王子様みたい！」

吉澤「そ、そうか？」

お姫様抱っこなんて初めてしてもらったかもしれない。

閑也はやっぱり男らしい。

カメラマン「次は川島くん。膝ついてAちゃんの手をとろう」

川島「はい」

如恵留くんは私の前に膝をつくと、慣れたように私の手をとり、甲に唇を近づける。

カメラマン「おお、いいね！さすが川島くん」

あまりには他国の王子様のようで思わずドキドキしてしまった。

所作が綺麗だ。

カメラマン「次は七五三掛くん。Aちゃんに顎クイしてみよう。ごめんね、兄妹にこんなことさせて」

七五三掛「大丈夫です」

お兄ちゃんは私に近づき、クイッと顎を持ち上げた。

近い。

近すぎて笑いそうになる。

七五三掛「こら、笑わない」

可愛いお顔で怒られ、私はコクコクと頷いた。

それにしてもこの記事、完成は大丈夫なのだろうか…。