7人の虎にはご注意を。#2【Travis Japan 】 (ページ11)

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°Tiger50 俺だけおかしいページ11

松田side

カメラマン「じゃあ、中村くん。Aちゃんに膝枕してもらう形で」

中村「はい！」

カメラマンさんの指示通り、海人はAに膝枕をしてもらう。

カメラマン「中村くん、手を伸ばしてAちゃんの唇に触れよう」

中村「はい！」

海人は指先でAの唇に触れた。

松田「(見てられない)」

やっぱりどうしても嫉妬してしまう。

海人に限らず全員にだ。

俺も膝枕してもらいたい。

松田「(でもいいもん。俺、Aのファーストキスもらったし！)」

そう、心の中でマウントをとりながらなんとか自分を落ち着かせた。

カメラマン「じゃあ次は松田くん」

松田「はい！」

やっと俺の出番だ。

どんなラブラブシチュエーションだろうか。

カメラマン「じゃあAちゃんと肩組んでピースしよう」

松田「はい？」

肩組んでピース。

どこかの少年サッカーの集合写真だろうか。

宮近「元太だけ何かテイスト違う(笑)」

カメラマン「どうかした？松田くん」

松田「(なんで俺はラブラブ写真じゃないんだー！)」

なんてことが言えるわけもなく、俺はAと仲良く肩を組んだ。

＿
_

楽屋。

川島「次は雑誌のインタビューだって。一時間後くらい」

七五三掛「はーい」

「うみ、重いんだけど」

海人は膝枕の心地良さにハマったのか、ソファの上でまたAに膝枕をしてもらっていた。

中村「まじ気持ちいい。一家に一台欲しいわ。どう？俺んちに住まない？」

七五三掛「Aは渡せません」

しめは当たり前かのようにAを後ろから抱きしめる。

松倉「モテモテかよ(笑)」

「わーうれしいなー」

むかつく。

むかつく。

なんで俺だけ肩組み？

なんで俺だけピース？

先ほどのことを思い出し、俺はふてくされていた。

吉澤「元太まだ根に持ってるの(笑)」

松田「べっつにー」

めちゃくちゃ根に持ってるけど。

「ちょっとお兄ちゃん、うみどいて。飲み物買いに行きたい」

Aにそう言われ、二人は意外にも言うことを聞く。

「なんか買ってきて欲しい人」

七五三掛「コーラ」

中村「水」

「ほーい」

Aは返事をすると楽屋を出て行った。