7人の虎にはご注意を。#2【Travis Japan 】 (ページ26)

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°Tiger65 俺しかだめページ26

「海斗…くる…しっ…ん」

深いキスをされ、だんだん呼吸が乱れてくる。

抵抗しようとするが、海斗の力には敵わなかった。

宮近「ん…っ…」

何で私、今ちゃかとキスしてるんだろ。

だんだん頭がぼーっとしてくる。

なんか、もうこのままどうなってもいい＿

プルルルル

そんな軽薄な考えを阻止したのはスマホの着信だった。

「っ…電話…仕事だったらやばいから…」

私がそう言うと、海斗はやっとキスをやめてくれた。

私の手を引っ張り、身体を起こしてくれる。

宮近「誰？」

私が彼に背を向け、スマホを見ていると後ろから覗いてきた。

「元太だ」

宮近「元太？」

「うん、出るね」

宮近「出るの？」

私はちゃかの言葉を無視し、スマホを耳に当てる。

「もしもし」

松田「お、まだ起きてた！特に用はないんだけどさ～声聞きたいなって」

20歳男性とは思えない可愛い甘えた口調。

「意味分かんない(笑)」

松田「今何してた？」

そんな質問をされ、私はどう答えようと考える。

「(ちゃかとキスしてたなんて言えるわけがない)」

しばらく無言を貫いていた、その時。

「っ…！？」

黙っていた海斗が無言で私を後ろから抱きしめた。

そして首に顔をうずめてくる。

松田「おーい、A？」

「な…んもしてなかったよ？」

松田「そう？…てか、何か声おかしくね？」

海斗は電話していることお構いなしにそのまま私の首に優しく噛み付いた。

「ん…っ…」

松田「え、まじでどうしたの！？」

「なんでも…ないっ…て」

絶対に元太に悟られるわけにはいかない。

「(なんでこんなことするの)」

海斗は私のパジャマを下げ肩を出し、今度はそこに吸い付いた。

チュッと小さく音が鳴る。

「…やっ…」

松田「ねえ、A。さっきから何その声？誰かといるの？」

「ひ、ひとり…ん…」

松田「ねえいい加減にして…俺興奮するってば」

これ以上はバレてしまう。

「ごめんっ」

私は急いで通話を切った。

「海斗！やめてよ」

宮近「俺といるのに元太と電話しないでよ」

私たちはベッドに向き合って座る。

彼がもう一度私にキスをしようとしたその時。

ガチャっと音が鳴った。