°Tiger61 片思い ページ22
宮近「何それ(笑)」
当の本人は困ったように微笑んでいた。
最悪だ。
絶対に気持ち悪がられている。
松倉「まじどゆこと?(笑)」
「ごめんみんな本当に忘れて(笑)」
何度も謝るとみんながそれ以上追求してくることはなかった。
・
「絶対に引かれたじゃん!」
夜。
家に帰った私は自室の枕で口を押さえ、大声を出していた。
「ワンチャン嫌われた説…」
がっくしと項垂れる。
口に出すなんて気持ち悪すぎだ、私。
海斗には嫌われたくないのに。
【Aみたいな子が彼女だったら幸せだな〜なんて】
私がまだ高校生だった頃。
海斗にそんなことを言われたことがあった。
とにかく彼はずるい。
すぐ期待をさせるようなことばかり言ってきた。
私はまんまと彼に恋してた。
けど
【俺、好きな人できたかも…なんて】
【そ、そうなの!?あのね、それでもね、私ね、ちゃかのことが…】
【うん?】
【…やっぱりなんでもない!応援してる】
私は彼に告白することはできなかった。
単純に自分に自信がなかったから。
ちゃかの好きな子には敵わない。
そう思い、勝手に諦めた。
もうとっくに恋心を封じたはずなのに。
「なんでキスシーンなんか」
ドキドキしちゃうよ。
不意に呼出音と共にスマホの画面が光る。
宮近海斗。
「海斗から!?」
意外な人物に、私は急いで電話に出た。
「もしもし?どうしたの!」
宮近「いや、Aが昼間キスって言ってた意味が分かったから」
彼はクスクスと笑っている。
宮近「マネージャーさんから聞いたよ。俺がAの相手役に合格した話。それでキスシーンがあるんでしょ?」
「そうなの!」
宮近「だからちゃかとキスって言ってたんだ(笑)」
「うん(笑)声に出すつもりはなかったんだけどな」
海斗は私とのキスシーンのことどう思っているだろうか。
宮近「まあ、メンバー同士だし気にせず頑張ろ!」
「…うん」
私は悟った。
ああ。
ちゃかはこれっぽちも私を意識していない。
彼にとってはただの仕事。
「(当たり前だよね)」
私だけドキドキして、
浮かれて、
馬鹿みたいだ。
ラッキーアイテム
Lock Lock
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーメンバー
中村海人
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味噌バターコーンラーメン(プロフ) - あんさん» 初めまして!コメントありがとうございます! (2020年2月8日 2時) (レス) id: 727002c3af (このIDを非表示/違反報告)
味噌バターコーンラーメン(プロフ) - ふーかさん» 初めまして!コメントありがとうございます。キュンキュンして頂けて良かったです! (2020年2月8日 2時) (レス) id: 727002c3af (このIDを非表示/違反報告)
味噌バターコーンラーメン(プロフ) - 美紀さん» 身体のお気遣いありがとうございます!頑張ります! (2020年2月8日 2時) (レス) id: 727002c3af (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます!毎日更新楽しみにしています! (2020年2月7日 10時) (レス) id: 6af114bee6 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか(プロフ) - 初めまして!もうキュンキュンしまくりです!これからも楽しみにしています! (2020年2月6日 10時) (レス) id: ca0f8d4656 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:味噌バターコーンラーメン | 作成日時:2020年2月3日 0時