クラスにたった一人の女の子〜first〜〈フィッシャーズ〉

優勝目指して　２ ページ27

試合開始

一つ言えることは…さっきの試合を見ていただろうから、私を狙ってきてもおかしくはない

すると早速…飛んできた

ギリギリで避ける(あぶねぇ〜)

外野へボールが回ると、パスを回して隙を伺っている(同じ作戦で来たか…)

「「おらぁっ！」」

私めがけて飛んできた(またかよｗ)

これは取れる！と思って取ろうとしたとき…

右の指先にボールが思いっきり当たった

『ぐっ…！』取ろうとしても、届かず…

ぺけたん
「A？！当たっちゃったか…」

『しょうがないよ。狙われてたしｗじゃ、コート内任せた』

走って、反対側のコート(外野)へ行く

『いててて…これ…やっちゃったかな…』

でも、試合中だ。いいや！

シルク
「お前、がっつり狙われてたなｗ」

『うんｗあれ取れるって思ったんだけどね〜』

シルク
「おっ、来た。ほら、投げていいぞｗ」

ぽんっと投げてきたボールを取る

ズキン…！鈍い痛みが指先を走った

『っ…！そらっ！』

シルク
「おぉー！やっぱり、コントロールすげぇな！」

いててて…ばれてないよね？

『男子だから、本気で行ってもいいかな〜ってｗ』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

俺は、見逃さなかったぞー。てかさっきので絶対に指やってるだろ？！

試合は…惜しくも準優勝で終わった

ぺけたん
「惜しかったね〜」

マサイ
「シルクとモトキの外野凄かったぞ」

モトキ
「そう？ありがと〜」

ンダホ
「Aも凄かったな〜」

ザカオ
「外野でもバンバン当ててたからねｗ」

ダーマ
「ん？シルク。どうした？」

シルク
「いや…あいつ。やってるなって思って…」

ずっと右で投げていたのに、当てられてからいつの間にか左で投げていた

うーん…

シルク
「おーい！A〜！ちょっとこっち来ーい！」

『はい来たよ。何？』

シルク
「保健室行くぞ〜。」

見抜かれて逆らえないらしく…Aは、黙ったまま保健室へ行った

先生
「突き指だね。」

ンダホ
「え？！まさか、そのままやってたの？」

ぺけたん
「言えばそこで連れてったのに…」

『言うのめんどかったし、別に大したことじゃないって思ったし』

ザカオ
「面倒だからって言わないってだめだよ！」

シルク
「そうだぞ。」

『はいはい。』

教室に帰ると…

「「大丈夫か？」」

「「それって突き指？！」」

「「お疲れ！活躍凄かったぞ！」」

なんだかんだいって楽しかったからいっかｗｗ

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