現れる ページ44
それから時が経ち、ここに新たな審神者を迎えると通達が来た。
だが、刀剣達は時が経とうとも、あのモフモフな黒猫を忘れることはなかった。
加州清光
「…なんか俺、新しい審神者を受け入れられるかわからない。主のこともまだ完全に受け入れきれてないのに…」
大和守安定
「清光…」
歌仙兼定
「僕もまたどこからか、あの鈴の音が聞こえるんじゃないかって思うくらいだよ」
癒やしが居なくなってしまったのはやっぱり寂しい。あの座布団は毛だらけで汚れてしまったので、同じく真新しい物に買い替えた。
燭台切光忠
「あ…」
棚を開けると未開封の鰹節がたんまりある。鰹節の匂いがする度に、にゃんにゃん鳴いて足元をウロウロしてたなと思い返す燭台切。
大倶利伽羅
「どうした」
燭台切光忠
「伽羅ちゃん、見て。主が大好きだった鰹節。未開封で沢山あるから、鰹節で出汁を取った味噌汁や冷奴に鰹節を乗せたりするのはどうかな？」
大倶利伽羅
「いいんじゃないか」
箱の中には沢山の首飾りがある。それを眺めて、これ作ったな〜と思い返す乱藤四郎。
一期一振
「ここにいたんだね。何をしてるんだい？」
乱藤四郎
「見て、一兄。こんなに作ったんだなって思ってさ」
一期一振
「改めて見ると凄い数だね」
毎回新作が出ると、主は抵抗もせず大人しく座って、何度も付け替えられる首飾りに手を出すこともなかった。
主とともに過ごした思い出が鮮明に蘇るそんなある日。
__にゃぁん
刀剣たちの耳に聞き慣れた声が届く。
今剣
「岩融！いまのきこえましたか！？」
岩融
「あぁ！はっきり聞こえたな！」
鶯丸
「三日月。今猫の声が聞こえたな」
三日月宗近
「じじいの空耳かと思ったが、鶯丸も聞こえたのか」
皆が声が聞こえただの、猫の声だよねだの、バタバタしだす本丸。
小夜左文字
「？」
歌仙兼定
「お小夜、どうかしたのかい？」
小夜左文字
「あそこに、誰かいます」
小夜左文字が指差す方を見る刀剣たち。そこには黒い影があった。
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ミライ(プロフ) - まーちゃんさん» コメントありがとうございます。構想は練っているのでいつかは文字にして書きたいと思います。 (4月24日 0時) (
レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。 できたら学校でいじめられてる子がブラック本丸の審神者になる﹆そう言う夢小説が読みたいです 出来たらで大丈夫です。これからも頑張ってください (4月24日 0時) (レス) id: 6350c1876f (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ローズクロスさん» ありがとうございます！ (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
ローズクロス(プロフ) - 完結おめでとうございます!読み始めてから毎日、更新を楽しみにしてました☺ (4月22日 21時) (レス) id: 928643df23 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 赤瑪瑙さん» ありがとうございます！ (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミライ | 作成日時：2024年1月26日 0時
