猫、液体かもしれない… ページ38
ある日
燭台切光忠
「主ー！」
ご飯の用意出来てるので、主(黒猫)を呼ぶ燭台切。だが、チリンチリンと鈴の音が聴こえてこない。
歌仙兼定
「主はまだ来ないのかい？」
燭台切光忠
「呼んでも見当たらないんだ。歌仙くんは見なかった？」
歌仙兼定
「見てないね」
探しに行こうかと一歩踏み出した時、「えぇー！」と本丸に声が響いた。
その声の主は、加州清光。
加州清光
「ねぇ！主、ここから出てきたんだけど！何で入ってたか知らない！？」
歌仙兼定
「ここからかい！？」
驚くのも無理はない。そこは食料庫のような場所で、何故主がそこへ入ったのか。誰かと共に入ったのかはわからなかった。だが、あとから聞いた情報によると、主の頭の幅程度は空いていたという証言があった。
別の日
部屋の掃除をしていた大和守安定。段ボールの中にしまうため丁寧に畳んでいる最中だった。
ゴソゴソ…
大和守安定
「あ」
主(黒猫)が、段ボールの中に入っていた。収まりがよく、猫は箱や狭いところが好きなのか退く気配がない。
大和守安定
「もー、主ーってば」
よっこらせと主を抱っこしようとすると、ぬるり…ぬるり…となかなかつかまらない。
大和守安定
「ちょ！ねぇ。あっ！もぉー！！」
面白がっているのか、はたまた遊んでいると思ってるのか…
一向につかまえられない…
掴んだと思ってもぬるりと抜けてしまう。
また別の日
陸奥守吉行が縁側で昼寝をしていると、お腹の上に乗ってくる主。
陸奥守吉行
「主も昼寝か？ここは日差しが気持ちええのう」
抱っこしようとお腹の下に手をいれた途端、どぅるんと抜ける。タタタッと走って行ってしまう主を再度抱っこしようと手を入れるも、でるんと手から抜けてしまい、走って行ってしまった。
大和守安定
「僕さ、思ったんだけど」
陸奥守吉行
「ワシも同じぜよ」
加州清光
「俺も」
鶴丸国永
「待て待て待てー！よっ！掴まえた！おっと！？はっはっはっ！凄いな、主！まだまだー！」
鶴丸国永が廊下で主と追いかけっこしている。掴まえたように見えたが、主は鶴丸の手からあり得ない体制で、でるりんと抜け出た。
「「「主って、液体」」」
猫特有の滑らかさを見た刀剣たちだった。
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ミライ(プロフ) - まーちゃんさん» コメントありがとうございます。構想は練っているのでいつかは文字にして書きたいと思います。 (4月24日 0時) (
レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。 できたら学校でいじめられてる子がブラック本丸の審神者になる﹆そう言う夢小説が読みたいです 出来たらで大丈夫です。これからも頑張ってください (4月24日 0時) (レス) id: 6350c1876f (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ローズクロスさん» ありがとうございます！ (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
ローズクロス(プロフ) - 完結おめでとうございます!読み始めてから毎日、更新を楽しみにしてました☺ (4月22日 21時) (レス) id: 928643df23 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 赤瑪瑙さん» ありがとうございます！ (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミライ | 作成日時：2024年1月26日 0時
