猫、労う ページ30
鶴丸国永
「ほら、水だ。飲めるか？主」
主(黒猫)を座布団に寝かせ、上に布団の代わりになるものを掛ける。白山吉光が治癒の力を使う横で、水を飲ませる鶴丸。
こんな身体に、あんな蹴る殴るは…一先ず水は少しずつ飲んでくれて一安心。
あの後、見習いは政府によって連行され、その後はわからない。だがあれだけのことをしたのだから、相当の罰を受けて当然だろう。
燭台切光忠
「鶴さん、持ってきたよ」
鶴丸国永
「おう」
身体への負担が無いように、柔らかくお湯でふやかしたものを燭台切が持ってきた。
指で少し取り、主の口元へ持っていく鶴丸。匂いを嗅いでぺろっと舐めてくれた。食べれないとかではなさそうで、こちらも安心。
白山吉光
「これで大丈夫かと思います」
加州清光
「主、大丈夫？」
皆が心配そうに様子を見に来た。大切に作った首飾りを燃やされた加州と乱の心は酷く傷ついている。それを知ってか「大丈夫だよ」と言うように、にゃんと鳴いた。
鶴丸国永
「ほら、もう少し食べれそうか？」
ゆっくりゆっくりと口を動かして食べる主(黒猫)。起き上がり立ったと思えばスリッと鶴丸に擦り寄る主。
以前は猫パンチをくらったりシャーっと言われたりと驚くことばかりだったが、これには鶴丸も頬が緩む。
鶴丸国永
「加州、乱。主にとびきり似合う首飾り作ってくれ」
乱藤四郎
「！！。任せて！」
加州清光
「毎日着せ替え出来るくらい作るから！」
そう言って走って行く2振り。
悪質見習いが消えたことで、これまで通りのんびり過ごすことができる刀剣たち。
夜になって、審神者の部屋には主と、傍には鶴丸がいる。
鶴丸国永
「ほんとに無事で良かったぜ、主」
立ったと思えば、じーっと鶴丸を見つめる。眠気が襲う中、何かを感じた鶴丸は紙と筆を用意する。そして、サラサラと筆を滑らせ文字を書いていく。
書き終えると、お疲れ様とか、ありがとうと言うように擦り寄ってくる主。
ふわふわな毛並みと温もりでさらに眠気が襲い、机に突っ伏すようにして寝てしまった鶴丸。
次の日の朝、一期一振が主の様子を見に来た。紙と鶴丸を目にして、ふっと笑みが溢れる。
「この本丸には見習いを入れない。以上」と、書かれている。
一期一振
「これは起きた時、どうなるか楽しみですね」
墨汁で汚れた主の手を綺麗に拭く一期一振。鶴丸の頬には、ポンポンと肉球の形が。
主は「何のこと？」というように、首を傾げる。
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ミライ(プロフ) - まーちゃんさん» コメントありがとうございます。構想は練っているのでいつかは文字にして書きたいと思います。 (4月24日 0時) (
レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。 できたら学校でいじめられてる子がブラック本丸の審神者になる﹆そう言う夢小説が読みたいです 出来たらで大丈夫です。これからも頑張ってください (4月24日 0時) (レス) id: 6350c1876f (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ローズクロスさん» ありがとうございます！ (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
ローズクロス(プロフ) - 完結おめでとうございます!読み始めてから毎日、更新を楽しみにしてました☺ (4月22日 21時) (レス) id: 928643df23 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 赤瑪瑙さん» ありがとうございます！ (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミライ | 作成日時：2024年1月26日 0時
