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辛い結果 ページ43

三日月宗近side


『ちゃっちゃと片すよ』

三日月宗近
「……」

『どうしたの、三日月。何か言いたげだね』

三日月宗近
「いや。なんだかお主の様子が少々おかしいと思ってな」

『別にどこもおかしくないよ。ほら、わんさか出てきたよ』


帰ってきた時から少々おかしいと思っていた

主の知る歴史だ

仲間が命を落とすところを嫌という程見てきたであろう

それが繰り返させるということだ

鬼になったとは言えど、かつての仲間

辛いはずだ


『来るっ…!』


帯を使う鬼の攻撃により

建物が壊滅的に破壊される

中には…亡くなる人も


鶴丸国永
「お、おい!主!」

『だ、大丈夫…このくらい…』


片腕片足が先程の衝撃で、吹き飛んでいた

バランスを崩し倒れそうになる主を支える


「不細工は生きてる意味無いんだから、勝手に死に腐れろ」



『はぁ……はぁ……はぁ……』

三日月宗近
「主、これを」


念の為持ってきておいて正解だったな

戻ってきたら直ぐにまた過去へ出向くだろうと、先を見越して推察した通りだ

血の入った小瓶を渡す

鈍くなっていた再生力も、血を飲んだことにより元通りになった


『……ふぅ…助かった…ありがとう』

三日月宗近
「主、焦ることは無い。歴史を守らねばならないということは俺達も承知の上だ。加州が休もうと言ったであろう?鬼であっても人としての感情、思いやりがある。仲間を失うところを再度見るのはとても辛いだろう。無理をする必要は無いんだ」


俺が主に声をかけると、崩れ落ちて泣き出した


『本当は…悔しくて仕方ないの……時間遡行軍が憎くて……けど、歴史を変えちゃダメだから…死ぬということも変えてはいけない……分かってるけど…目の前で見ると……助けたい…でも…』

三日月宗近
「暫くそのようにして泣くといい。吐き出すんだ」


どのような辛い結果だろうと、歴史を変えてはいけないのだから


………


さらに激しさを増す遊郭での戦い

兄妹で上弦の陸


『私たちは時間遡行軍の殲滅に集中。危険と判断したらすぐに引いて。絶対に折れないで。生きることを考えて。さぁ、行くよ!』

刀鍛冶の里へ→←遊郭へ



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ミライ(プロフ) - 凛音さん» コメントありがとうございます。続編書こうとなると、終わりが難しくなりそうな気がして…でも考えてみますね。 (11月10日 18時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - とてもいい作品でした。終わり方もしっかりしていて、楽しく読ませていただきました。でもこれで終わりなのが寂しいです。 (11月10日 17時) (レス) @page49 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 夢さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (10月16日 18時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ面白いです!!! (10月16日 17時) (レス) @page40 id: 7270de2e7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミライ | 作成日時:2023年9月11日 21時

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