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上弦の参 ページ41

加州清光side


加州清光
「主!」

『大丈夫』


力を入れて無理矢理引き抜く

ちぎれた足は何も無かったように再生した


『皆は?』

明石国行
「今剣が怪我を」

『わかった。他の皆は怪我無い?』


ドォォン!

砂煙を巻き上げて何かが現れ、姿が顕になる


『こっちに』

今剣
「あるじさま、たたかわなくていいんですか?」

『私たちの目的は歴史を守ること。例え…仲間が死ぬとわかっていても…』

今剣
「……」

大和守安定
「…見殺しにするってこと?」

『それはどういう意味?』

大和守安定
「歴史を変えないようにって言うけど、本当は生きてて欲しい人なんでしょ?」

『……』

大和守安定
「助けたいんじゃないの!?主は!」

『助けたいよ!ほんとは……死んで欲しくない……けど、炭治郎が煉獄さんの家に行くことも、鍔を貰うことも……歴史の中から無くなってしまう……』

大和守安定
「……」

加州清光
「主…」


こんな主、初めてだ

いや、きっと最終決戦でも心の中ではそんなふうに思ってたのかな…

主にとっては、鬼殺隊の皆が生きてて欲しい人達だもんね…

歴史を変えないように…死ぬってわかっていても……

主の過去を見るって凄く辛い…


『っ……上弦の参が来たことに便乗して、時間遡行軍の反応が増えつつある。速攻で片すよ』


物凄い勢いで時間遡行軍を倒していく主

突き動かすものは……

歴史を守る正義感と、助けられない悔しさ…


『ぐっ…!』

小狐丸
「主様!」

明石国行
「あんな数に1人で立ち向かうのは無茶や!」

加州清光
「ついでに俺たちも狙われてるね。安定、今剣をお願い」

大和守安定
「わかった。気をつけて」

今剣
「大和守さん…ごめんなさい……ぼくがけがなんかするから…」

大和守安定
「大丈夫。僕から離れないで!」


………


『二度と現れないでよ…この歴史に……私を怒らせないでよ…!』


風の如く斬り倒していく主

怒りはもちろん、悔しさや苦しみ、悲しみを感じる

あっという間に片付け終え、先程の戦場へ


「奥義、煉獄!」


物凄い炎が立ち上る

その後の惨劇に目を疑いながら、しっかりと目に焼きつける


『……煉獄さん…上弦の参をあそこまで追い詰めてたなんて……貴方は乗客の死者を出さず、炭治郎たちも守った……凄いです…本当に……凄いです…』


静かに涙を流す主

そして、昇る朝日を直に浴び、主の頬を伝う涙を照らした


『戻ろうか』

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ミライ(プロフ) - 凛音さん» コメントありがとうございます。続編書こうとなると、終わりが難しくなりそうな気がして…でも考えてみますね。 (11月10日 18時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - とてもいい作品でした。終わり方もしっかりしていて、楽しく読ませていただきました。でもこれで終わりなのが寂しいです。 (11月10日 17時) (レス) @page49 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 夢さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (10月16日 18時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ面白いです!!! (10月16日 17時) (レス) @page40 id: 7270de2e7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミライ | 作成日時:2023年9月11日 21時

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