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ボロ本丸 ページ2

夢主side


よいしょ…

中に入るのも一苦労だな


こんのすけ
「主様、お怪我はございませんか?」

『あー、こんのすけには言ってなかったね。私怪我してもすぐ治るから大丈夫』

こんのすけ
「どういうことでしょう?」

『じゃあ試しに、私の腕を引っ掻いて』


不思議そうに、つーっと小さく出来た引っかき傷が


こんのすけ
「な、なんと!」


すぐに治ってぴょんと飛んで驚くこんのすけ


『鬼ってわかる?大正時代に現れた人喰い鬼』

こんのすけ
「ひ、人喰いですかっ!?」

『そんなに怖がんなくていいよ。私には人としての自我がある。もし無かったら政府の人たち全て殺してたかもしれないからね。じゃあ、まず私の部屋を教えてくれる?』


霊力で多少は片付いた本丸だが、しっかりと掃除しなきゃまともに使えないだろうな、いろいろと


『ここが部屋ね。広くて勿体ないくらいだな〜』

こんのすけ
「主様。1度政府の方に戻ります。また何かありましたら遠慮なくお呼びください!」


……


さてと、人の気配らしきものはそこら中からするね

まぁ私のことを探ってるんだろうし

まずは掃除からかな


『あーあ。どうやったらこうなるんだか』


と、背後に気配、真後ろにまで迫る


『私を斬るつもりかな。刀剣男士さん』

「ここで何をしている」

『見ればわかるでしょ。使い物にならないから掃除するの』

「この本丸を直したのは君か?」

『えぇそう』


来る

ヒュン!ガッ!


「!?」

『私を殺すなら、本気で来なきゃ』

「刀を…素手でっ…」


手のひらに切り傷が入るも、すぐ塞がる

あまりのことに動揺したのか、驚いた顔で後ずさる


「君は…何者…?」

『新しくここの審神者になった者。よろしくね』


目に眼帯をつけた1振り、燭台切光忠

ここのいる刀剣男士たちの名前は把握済み


『掃除を手伝ってくれるかな?』


………


『ふぅ、これでやっと厨が使えるようになった』


結局1人で掃除した

火も起こせるし、水も出せる

よかった

さて次という前に、


『何かな?』


ずっと私のことを見てる燭台切光忠


「なんで斬られることを怖がらない…?」

『別に?』


凄く痛そうな傷の数々

ここで手入れさせてと言っても警戒されるだけだろうな


「割れた皿の破片を躊躇なく触っていた。もちろん切り傷は出来る。…君は本当に人間なのかい?」

『さーて。どうだかね』


曖昧に返事をし、次に掃除する場所へ向かった

。→←設定&始まり



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ミライ(プロフ) - 凛音さん» コメントありがとうございます。続編書こうとなると、終わりが難しくなりそうな気がして…でも考えてみますね。 (11月10日 18時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - とてもいい作品でした。終わり方もしっかりしていて、楽しく読ませていただきました。でもこれで終わりなのが寂しいです。 (11月10日 17時) (レス) @page49 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 夢さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (10月16日 18時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ面白いです!!! (10月16日 17時) (レス) @page40 id: 7270de2e7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミライ | 作成日時:2023年9月11日 21時

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