呪われし刀剣女士【刀剣乱舞】 (ページ39)

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刀剣女士ページ39

Aが刀帳に載った

『なんか、恥ずかしいな…』

鶴丸国永
「めでたいってことだぜ？」

他の本丸には居ない、ここの本丸だけの特別な刀剣女士

三日月宗近
「A、刀帳に載ったそうだな。これでお主も政府から正式に認められた刀剣女士となったな」

千子村正
「素晴らしいことデスね。脱ぎマス！」

蜻蛉切
「だから、脱ぐな！」

そして何回も出陣し、隊長も数多く経験し、この本丸になくてばならない刀になったA

『鶴、どうしたの？』

鶴丸国永
「Aは凄いなって思ってな」

『でも、鶴が見つけてくれなければ今の私は居ないの。鶴のおかげで、こうやって過ごせてる。ありがとう、鶴』

ニコッと笑うA

まずいな…こんな時に泣きそうになるなんて俺らしくない

顔を背けると、Aが覗き込んでくる

『あれ、泣いてるの？』

鶴丸国永
「な、泣いてなんかいないさ」

Aがぎゅっと抱きしめてくる

いや、待て待て、どういうことだ？

『泣きたいなら、思う存分泣いていいよ。鶴の思い全部受け止めるから』

Aはそういう刀だ

色んな思いを受け入れて、それらがAを形作っている

鶴丸国永
「嬉しいんだよ。前に苦しんでいたAがこんなにも強くなって…なんか、親のような気分だぜ」

『皆を、主を守るって決めて強くなって帰ってきたんだから。この本丸の刀として役目を果たすよ』

……

刀帳の一番最後のページに新しく名前が載る

私は名も無き刀。有るのは私に染み付いてる呪いだけ。私によって斬られてきた人の呪いや言い伝えもある。え、名前…？名前は鶴…鶴丸が付けてくれた…A。

私はA。色んな人たちの思いを受け入れて強くなって帰ってきた。荒波に揉まれても力強く咲き誇る花のように。私は私であるために、これからも強くなる。この名前、とても気に入ってるの。鶴が付けてくれたんだ。