呪われし刀剣女士【刀剣乱舞】 (ページ37)

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正式ページ37

『主、Aです』

主の部屋へ入るAを見送る

正直何話すのかわからないから、待つしかない

少し経って、Aが戻ってきた

鶴丸国永
「何話してきたんだ？」

『私自身のこと。ちゃんと刀剣女士として、政府が認めてくれるって』

鶴丸国永
「本当か！？」

『うん。だから、「良かった！」わっ、ちょっと、鶴』

謎の刀だから、下手すりゃ政府に回収されてもおかしくなかった

修行して得たその強さ、これまでの戦闘での活躍など、主がしっかり報告してくれたおかげ

喜びのあまり抱きついた

鶴丸国永
「正式に刀剣女士として認められた祝いだ！おーい！光坊！」

燭台切光忠
「下まで聞こえてるよ、鶴さん。良かったね、A」

大倶利伽羅
「認められたんだな」

太鼓鐘貞宗
「俺も嬉しいぜ！みっちゃんの料理、早く食いてぇ！」

Aが正式に認められたことが本丸に知れ渡り、刀剣男士たちが、良かったとか、おめでとうと言い

Aは丁寧にありがとう、とお礼を言う

小烏丸
「めでたいな。父も喜ばしいぞ」
　
『ありがとう、小烏丸。私も嬉しい、ほんとに良かったよ』

三日月宗近
「また俺と組むときがあったら、その時はよろしく頼むぞ」

『こちらこそ、三日月』

燭台切光忠
「さぁ！出来たよ！」

……

夜になって、いつも通りの日々が戻ってきたって実感する

隣の布団に潜り込むA

『光(みつ)の料理、ほんと美味しかったね』

鶴丸国永
「さすが光坊だぜ」

沈黙が続く、『あのね、鶴』とAが話し出した

『本当は、凄く怖かったんだ。私の過去を見るって。刀だから、使う人は選べない。どう使われてきたかとかも本当は見たくなかったけど、しっかり見てきた』

黙って、Aの話を聞く

『修行中、何度も自分に呪いが無ければって思った。苦しすぎてね…でも、頑張れた。鶴のおかげで』

鶴丸国永
「俺？」

『「大丈ー夫だ！Aは大丈夫！この俺が言うんだぜ？」って。私が初めて隊長で出陣したときに言ってくれた言葉、凄く励まされた。それと鶴を驚かせたいって思いでね。気合いで乗り切った。もう、何回も鶴に助けてもらってるなぁ』

俺も思うぜ

あの時、俺が見つけてなけりゃAと出会うことも無かった

こんな楽しい日を過ごせるなんて想像つかなかった

『さーて、明日は出陣かわかんないけど、寝よーっと。おやすみ、鶴』

鶴丸国永
「あぁ。おやすみ」