呪われし刀剣女士【刀剣乱舞】 (ページ36)

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笑顔ページ36

鶴丸国永
「よーし。修行して帰ってきたその力見せてくれよ？」

『そう言うなら、本気出すね。正々堂々とやろう』

木刀を構えて見合う

光坊の「始め」の合図で、両者ぶつかり合う

鶴丸国永
「なかなか、やるなっ！」(ｶﾝ!)

『どうも。鶴も、なかなかだね！』(ｶﾝ!)

燭台切光忠
「(2振りとも凄い。鶴さんが少し押されてるか…？)」

鶴丸国永
「なら、いっちょ驚かせてやるか！」

渾身の一撃

これをまともに喰らえば、木刀は折れるだろう

鶴丸国永
「！？」

『手合わせでも驚きを』

だが、一撃は空を切り、俺の木刀をはね飛ばし、喉元に木刀を向けた

とばされた木刀は、ｶﾗﾝｶﾗﾝと光坊の元まで転がる

1秒未満の差で、Aは俺の一撃を躱したんだ

瞬きよりも速く、一瞬で

『勝負あり、だね』

鶴丸国永
「何だったんだ、今のは」

『鶴を驚かせたくて。怪我無い？』

鶴丸国永
「あぁ。いや〜、驚きしかないな」

燭台切光忠
「凄かったよ。お疲れ様」

鶯丸
「俺も途中から見させてもらった。さ、茶を入れた。ゆっくり飲むと良い」

日向正宗
「お疲れ様、梅干しだよ。動いたあとの梅干しは最高だから、よかったら食べて」

なんか、外野がいつの間にか増えてて、気がつけば多くの刀剣が集まっていた

『伽羅も、梅干し食べる？』

大倶利伽羅
「馴れ合うつもりはない」

『馴れ合いとかじゃなくて、食べるか食べないか』

大倶利伽羅
「…もらってやる。(ﾊﾟｸｯ)っ！？」

鶴丸国永
「おぉ？伽羅坊、どうしたどうした？」

『酸っぱかった？』

大倶利伽羅
「…(ｺｸｯ)」

顔は見せねぇが、酸っぱいってのは伝わった

Aを見ると、腕や足に巻かれてた包帯は外れてる

薄く痣が見える程度で、それほど目立たない

んで、よく笑うようになった

次は光坊とAの手合わせ

さっき光坊が言ってたことがよーくわかったぜ

一瞬だ

光坊も完敗だ…と言わんばかりの表情

鶴丸国永
「A、主が呼んてるぜ」
　
『私？わかった。すぐ行くね』