呪われし刀剣女士【刀剣乱舞】 (ページ32)

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鶴丸国永
「うおっと！」

大倶利伽羅
「(ｻﾞｼｭｯ)大丈夫か」

鶴丸国永
「あぁ。なんともないぜ」

こんだけ多いと、俺たちがどれだけ持つかにもよるな

下手に怪我が増えると後々キツくなる

太鼓鐘貞宗
「い、衣装が…」

燭台切光忠
「貞ちゃん！」

光坊が怪我がさらに増えた貞坊の元へ向かう

俺たちから離れた光坊を叩き斬ろうと、時間遡行軍が取り囲む

大倶利伽羅
「光忠っ！」

さすがの伽羅坊もこの反応だ

鶴丸国永
「くっ！光坊！」
　
太鼓鐘貞宗
「みっちゃん！」

燭台切光忠
「絶対…そっちに行くから！」

まずいな

早く俺たちの周囲の時間遡行軍を片さねぇと、光坊たちのところへ行けない

かく言う俺も怪我が増えつつあるが

急がねぇと、俺も光坊たちも持たない

鶴丸国永
「はぁ…驚きだぜ……こんなに時間遡行軍に囲まれてるとなると…折れるのも時間の問題、だな…」

何回倒しても、無かったかのように次々と…

鶴丸国永
「ちと厳しくなってきたな…」

痛む身体に鞭を打ち続けても、いつか限界が来る

限界が来る前に、片付けられればいいが…

大倶利伽羅
「無理をするな、国永」

鶴丸国永
「それは伽羅坊もだ」

伽羅坊も早く光坊たちのところへと思ってるだろう

表情が焦りを見せている

だが、何故こんなに時間遡行軍が多いんだ

主の方にも時間遡行軍は居るだろうが、長谷部たちが守ってくれてる

にしてもだ、この数は異常

大倶利伽羅
「俺たちを折るつもりだ」

鶴丸国永
「そうすれば、本丸の守りは激減し、主を守っている刀剣も時間遡行軍の戦力に耐えきれず、じきに折れるってことか」

　
よく考えたもんだぜ

それだけは絶対に避けなきゃいけないことだ

鶴丸国永
「ゔっ…！」

大倶利伽羅
「国永！くそっ…！」

こりゃ…折れちまうぜ…

身体中痛くて、動かすのもキツイ

目の前の時間遡行軍が太刀を振りかぶる

燭台切光忠
「！つ、鶴さん…！」

太鼓鐘貞宗
「やめろ！」

その時だった

時間遡行軍が瞬きする間に斬られた

その背後には、巫女のような白い服を着て、フードを被った人が立っていた