呪われし刀剣女士【刀剣乱舞】 (ページ4)

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呪われた刀ページ4

俺達と向き合う形で座った

鶴丸国永
「よし。Aはどんな刀なのか教えてくれ」

『…私？…どんな刀…わからない』

大倶利伽羅
「どういうことだ。何かあるだろう、いつ作られたとか、誰がとか」

『…わからない』

鶴丸国永
「そうなのか。(本当に謎に包まれた刀剣なんだな…)その腕や足に巻かれてる包帯も何か意味を持ってるのか？」

『(ｽﾙｽﾙ…)』
　

無言でいきなり腕の包帯を取り始めた

いや、取ってくれとは言ってない

どんな意味があるのかと聞いただけ

だが、百聞は一見に如かず

聞くよりも見たほうが早いともいうが…

肘のあたりまで包帯を外して、露わになった腕には
　

鶴丸国永
「それは…」

『…呪い』

痣とはまた違う…黒ずんだ腕

鶴丸国永
「呪い…？」

『…いつからかも、誰からかもわからない…気がついたらあった…覚えてるのは、私によって何人も斬られてきたってことだけ…』

大倶利伽羅
「その人たちの呪いなのか」

『…わからない…お祓いをされた記憶はある…でも無意味…染み付いた呪いは解かれることはない…そして、私を持ってた人は必ず命を落としてきた…持ち主を転々としてきたから、どこで生まれたとかわからない…』

斬られてきた人たちの恨み、人々からの言い伝え

それらが長年の時を経て、溜まりに溜まったのが呪いになってしまったってことかい

『…鶴も…伽羅も……いいの？』

大倶利伽羅
「何がだ」

鶴丸国永
「どういうことだ？」

『…刀は不幸を呼ぶ…身に危険が迫る……私は、呪われた刀…光(みつ)にも…他の刀剣にも…』

下を向き、だんだん声が小さくなっていく

鶴丸国永
「別に俺は構わないぜ。驚きがあってワクワクするじゃねぇか。な？伽羅坊」

大倶利伽羅
「俺は馴れ合うつもりはない。だが、そう簡単にやられる俺たちじゃない。刀剣女士として顕現された今、歴史を守る役目があるだろ。その呪いもいつかは解かれるはずだ」

伽羅坊がAに話す中、俺は外した包帯を丁寧に巻き直す

加州清光
「おーい、燭台切が呼んでるよー」

部屋の外から聞こえる加州の声に戸を開けた