呪われし刀剣女士【刀剣乱舞】 (ページ14)

今日:14 hit、昨日:68 hit、合計:7,044 hit

。ページ14

『…ズタズタに斬り刻んでやる』

大和守安定
「！」

加州清光
「安定！！」

手合わせどころじゃない

Aの振り上げた木刀を、なんとか防ぐ安定

でも、

大和守安定
「かはっ…！」

加州清光
「安定！！」

腹蹴りをくらい、襖が壊れ中庭へ転がる安定

とんでもない力だ

あんな華奢な身体からは想像つかない

加州清光
「待って！安定だよ！？」

安定を庇うように立つ

血のように赤い瞳が、向けられる

『…何、邪魔しないでくれる？』

加州清光
「どうしちゃったの！？」

『…こいつは私の家族を殺した…同じ苦しみを味わってもらわなきゃ困るんだよ』

音を聞きつけた刀剣男士たちが集まってくる

Aは包帯が巻かれてる方の手で木刀を持ち、じりじりと歩いてくる

鶴丸国永
「A！何してやがる！」

鶴丸が俺とA間に入る

『邪魔…退いて』

鶴丸国永
「鶴丸だ。俺を呼べ。鶴って呼ぶんだ」

『退かないのなら…』

今剣
「Aさん！鶴丸さんですよ！」

薬研藤四郎
「どうしちまったんだよ！A！」

周りの刀剣たちが名前を呼んでも届かない

…目の前にいるのはAじゃない

きっと、呪いのせいなんだって…

でもあのままじゃ、鶴丸が！

加州清光
「鶴丸っ！！」

……

振り下ろされた木刀は鶴丸の頭ギリギリで止まっていた

鶴丸国永
「A」

カランカラン

手放された木刀は、地面に転がる

鶴丸国永
「A、俺だ。鶴丸国永だ。落ち着け、大丈夫」

『…つ、鶴……ゎ、たし…何を…加州…大和守…皆…』

鶴丸国永
「落ち着け。ゆっくり深呼吸するんだ」