刀剣たちの愛が重すぎる【刀剣乱舞】【鬼滅の刃】

心配 ページ20

主が眠ってる

手当前の苦しそうな表情から、多少は穏やかになった


明石国行
「それで、居たんですか？主はんを切りつけたっちゅう女は」

三日月宗近
「あぁ、俺もこの目で確と見てきた。そして、その女とやらが鬼だったのだ」

小狐丸
「人に化けていたということですか！？」

三日月宗近
「うむ。そういうことだ」

加州清光
「それ本当なの、三日月」


加州が襖を開けた

きっと襖の向こうにずっと居たんだろう

主が心配なのだな


三日月宗近
「本当だ。家族の仇だと言っていたな」

加州清光
「…家族の仇……戦ったんだね、主は…」

三日月宗近
「あぁ。凄まじかった」

加州清光
「そっか…」


眠ってる主の頬に手を当てる加州


加州清光
「主が無事で帰ってきてくれてよかった…」

小狐丸
「しばらくゆっくりさせてあげましょうか」

加州清光
「どこかに行こうとしたら主に言って。俺の雷落ちるよって。安定の雷も」

三日月宗近
「あいわかった」


加州は主の部屋を静かに出て行った


明石国行
「親やな、まるで」

三日月宗近
「そのようだな」


……


大和守安定
「変わります、三日月さん」

蛍丸
「国行、交代だよ」

石切丸
「小狐丸さん、変わるよ」


代わる代わるで主を見る

日が昇って来た

朝か


三日月宗近
「あとは任せたぞ」


………


主が戻ってきた時、清光が尋常じゃないくらい動揺して足元に花瓶落とすし

僕に知らせに来た時の慌てっぷりが凄かった

僕も主の状態を聞いた時はいてもたってもいられなかった


大和守安定
「落ち着いてるね、主」

蛍丸
「うん。桶の水、新しくしてくるよ」

大和守安定
「ありがとう」

石切丸
「もう朝なんだね。少し窓を開けて換気をしようか」


と、朝日が主の部屋に差し込むと、主が目を覚ました


『…おはよ』

蛍丸
「おはよう。身体のほうは大丈夫？」

『…痛いけど…なんとか…』

大和守安定
「しばらく安静にね。僕たちが居るから、何かあれば遠慮なく言って」

『…ありがと』

大和守安定
「何か食べる？」

『…水飲みたい』

石切丸
「わかった、持ってくるよ」


内番服の刀剣男士たちが主の部屋の前に居る

みんな心配なんだ

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