友人に見えないお隣さん ページ22
目の前でAさんが刺された時
頭にいろんな考えが巡った
なんでAさんが…
なんで俺の目の前で…
Aさんが、居なくなる…
Aさんと、話せなくなる…
正直怖かった
病院に運ばれ、意識がはっきりしてるAさんを見て一安心した
腰が抜けそうなほどだった
実弥
「ふぅ…」
『どうしたの?』
実弥
「いや…助かってよかったって」
『ありがとう。実弥さんのおかげ』
実弥
「お、おぅ」
背中を刺されたから、仰向けがしにくく横になっているAさん
目が合って、ふいっと逸らした
『?』
なんでこんなAさんのことばかり考えるんだろうなァ
お隣さんから始まったのに、今じゃ友人
俺だけかもしれねぇけど
なんか嬉しくてな
助かったってこともそうだけど
もしかしたら、別の気持ちも芽生えつつあるんじゃねぇかって…
『鍋パの具材何がいいかな〜』
寝ながらでも何にしようか考えてるAさん
やばい…なんか…可愛く見えてくる…
『何がいいと思う?』
実弥
「……(ジ-ッ)」
『何か…付いてる?』
実弥
「え?あ、ごめん。何でもねぇ」
落ち着け…落ち着け…
友人だ、友人
けど……
実弥
「わり、そろそろ帰るわ。家に玄弥が待ってるし」
『うん。気をつけてね』
実弥
「おう。またな」
『またね』
病室を出てから
異様にうるさい鼓動を抑えながら、家に帰る
玄弥
「おかえり!夜咲さんどうだった!?」
実弥
「あ…大丈夫だったみたい…」
玄弥
「兄ちゃん?顔赤いけど…どうしたの?」
実弥
「な、何でもねぇよ…」
これって…まさか…な
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ミライ(プロフ) - 鯛焼きちゃんさん» ありがとうございます!そう言ってただけで嬉しいです! (2022年10月28日 16時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
鯛焼きちゃん - コメント失礼します。程よいスピード感あって、この作品本当に大好きです!更新頑張って下さい!応援してます! (2022年10月28日 16時) (レス) @page16 id: 3ef60188c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミライ | 作成日時:2022年10月21日 18時