遊郭の女性と風柱【鬼滅の刃】【不死川実弥】

手入れ ページ11

庭の手入れをする

かなり手入れがされていなかったようで…

草ボーボーだった

チャキチャキとハサミで切る

チャキチャキ

チャキチャキ



『よし。上手く切れた』



草刈りを終えて、次は屋敷の掃除

ホコリや砂が至る所にある



『雑巾…雑巾……無い』



よし、無いなら作ろう

古い着物を破り何枚も作った

桶に水を入れ、それを濡らす

ぎゅっと絞り、さっきはいた床を拭く

次々と布が真っ黒になっていく

気づけば、日が傾き始めていた

こんなにも夢中で掃除をしていたのか

心做しか、遊郭にいた時よりも

掃除が楽しいのだ

なんでだろう



……



『もう夜か…夕食でも作ろうかな』



任務に行ってる不死川様

疲れたお身体を癒せるように、食事には気をつけなくちゃ

作っていると

物音がした

ちらっと見ると、不死川様が帰って来ていた



『おかえりなさいませ』

不死川
「ん、飯作ってくれたのかァ」

『はい。もうすぐで出来ます』

不死川
「風呂入っていいかァ？」

『お湯張ってありますよ。お洋服も洗っておきますね』



所々に返り血が…

隊服と羽織物を丁寧に洗う

鬼から人々を守る鬼殺隊…

必ずしも明日生きて帰れるとは限らない世界…

命を懸けて戦っている…



『本当に凄いです…』



綺麗に洗った真っ白な羽織物

鬼なんて居なくなればいいのに…



不死川
「どしたァ」

『もう上がられたのですか？』

不死川
「いや。頼みがあんだァ…」

『なんでしょう？』

不死川
「髪洗ってくれねぇかァ？腕が痛くて上げらんなくてよォ…」

『ちょっと失礼しますね……失礼ですが、不死川様。この傷…もしかして、ご自分でやられましたか？』

不死川
「……俺の戦い方だァ…」

『先に手当をさせてください。それからです』



ざっくりして、とても痛そう

ちょっと染みますよと言うと腕に力が入った

消毒して包帯を巻く



不死川
「上手いなァ」

『そうですか？出来ました。入浴の際は腕を上げててくださいね。水に濡れないように私も細心の注意を払います』

不死川
「わかったァ」



不死川様のご準備が出来たところで私もお風呂場に入った

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