遊郭の女性と風柱【鬼滅の刃】【不死川実弥】

悪化 ページ26

実弥様の傷も回復し、久々の非番だそう

けど…



不死川
「チッ…」



ご機嫌が優れないようです…

少しでも良くなられた方がいいかなと思って…



『実弥様。昨日お作りしました。おはぎです。お茶もありますよ。いかがですか？』

不死川
「要らねぇよ」



ガシャン

持ってたお盆を手で叩かれました

お茶はこぼれ、おはぎは床に…

余計なことでしたね…

片付ける



不死川
「あ"ぁ…イライラする…」

『実弥様。回復したとはいえ、無理に動かれては傷に触ります』

不死川
「うっせぇなァ…！」

『いっ…！』



私を突き飛ばして屋敷を出て行かれてしまった

まぁ…私が実弥様の気に触ることをしてしまったのだから…

けど…

何かあるのなら、相談してほしい…

いやいや！

何考えてるの！

ただの柱様と世話係の関係

相談してくださいとか変に言える立場じゃない



『あ…茶葉が無くなってる……買いに行こう』



……



商店を見て回るも気が乗らない…

茶葉や切らしてしまった食材などを買う

はぁ…

色々吟味して見て回ったせいで辺りはすっかり暗くなってしまっていた

夜でも賑わってる商店

その中でキラリと光るものがあった



『綺麗…』



花魁が髪飾りに付けるような簪みたい

持ってみると

さらに光を折り曲げ、キラキラと光る

舞の時に付けたらどんなにいいだろうか…

最近は練習しても練習しても…上手く出来なくなった…

足の状態も良くない…

複雑骨折って…最悪だったな…



『帰ろっと』



……



帰ると、お部屋に実弥様がいらしていた



『ただいま戻りました。夕食は何がよろしいでしょうか？』

不死川
「要らねぇよォ」

『で、ですが…』

不死川
「聞こえなかったのかよォ。要らねぇっつってんだろうがァ！」

『も、申し訳ありません…』



気に触ってしまった…



不死川
「なんでおはぎねぇんだよォ」

『そ、それは』

不死川
「あ"ァ？んだよ、その目…気に入らねぇなァ……暫く失せろォ。顔も見たくねぇよォ」

『…はい』



今の……不死川様には何を言っても無理だ

日々のストレスだとかで気が立っていらっしゃる

それをさらに悪化させてしまったのは私だ

出て行くべきですね…



バタン…



荷物を軽く纏めて、屋敷を出た



『っ…』



不死川様から出た言葉は

きっと、本心ではないと思ってるけど…

言われるとやっぱり、悲しい…



『どこに行こう…』

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