放課後の図書室 ページ4
放課後、Aは鞄を持って足早に帰ってった
声をかけたのにもかかわらず…
シルク
「帰んの早…苦笑」
マサイ
「俺らも帰ろうぜ」
でもなんか気になって…
シルク
「こっちか〜?そっち?」
マサイ
「シルク、怒られるって…」
シルク
「…多分大丈夫!あ、みっけ!」
階段を降りてくAを見つけた
シルク
「待って待って!」
『?』
シルク
「あのさ、帰んの早すぎ」
『え?そうかな』
マサイ
「ごめんな…変なことして」
『うん。追いかけられたね』
シルク
「……ごめんなさい」
『で、なに?』
シルク
「どこ行くの?」
『なんで?』
シルク
「一緒に帰らない?」
『私と?』
シルク
「うん!」
『……図書室で本読んでからでもいい?』
シルク
「いいの?やったぁ!」
『マサイくんもいいよ』
マサイ
「マジで!ありがとな」
図書室へ来た
Aが真っ先に向かったのは、古典や昔話が沢山あるところ
1冊の分厚い本を手に取った
パラパラとめくって、ピタッとあるページで手が止まった
『むかーしむかし、あるところに、森がありました。とてもとても大きな森。その中に小さな神社がありました。その神社には…』
シルク
「九尾が住んでいました」
『!?』
シルク
「その昔話、俺が小さい頃、じいちゃんが話してくれたんだ。尻尾が9本もある狐さん、それが九尾って。炎も操れるんだってな。かっこいいな〜」
マサイ
「へぇ〜、俺初めて聞いた。どんな話?」
シルク
「その九尾は大きい森を守ってる守り神なんだ。木を切ろうとした人たちから森を守ってきたんだって。炎を操って殺してしまうんだ。でも殺してしまうのは木を切ろうとした人だけだったみたいなんだって」
マサイ
「へぇ〜。それから?」
シルク
「うーん…覚えてない……なんか昨日あたり急に思い出したんだ」
『その九尾がさ、もし生きてたら…何歳なんだろうな〜』
シルク
「このお話があったのは……400年も前だから…400歳くらい!?」
『なのかな?』
マサイ
「見てみてぇよ!」
シルク
「だな!俺もだ!」
パタンと本を閉じて、鞄を持つ
『帰ろ?』
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ミライ(プロフ) - れいかさん» せっかくなので、書こうかなとw (2019年11月3日 23時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
れいか - 続きがあるとはおもいませんでした。 (2019年11月3日 23時) (レス) id: 4f7e4ec401 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ×夜霊×さん» ありがとうございます! (2019年11月3日 10時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - みっこさん» ありがとうございます! (2019年11月3日 10時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
×夜霊×(プロフ) - 続きですか!?嬉しいです!頑張ってください!!!! (2019年11月3日 8時) (レス) id: 9eea361bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミライ | 作成日時:2019年9月28日 22時