Fire memory *炎の記憶*〈フィッシャーズ〉

素っ気ない ページ3

昼休み

俺らは真っ先に彼女の机の周りへ

なんでなんだろうな〜

誰も来ないなんて…



シルク
「よっ」

マサイ
「さ、弁当食うぞ〜」

シルク
「あ、そうだ。名前で呼んでもいい？」

マサイ
「そのほうが馴染みやすいもんな。いい？」

『あ、うん』



弁当を食べながら話す



シルク
「にしても、紅炎って珍しい苗字だよな〜」

『よく言われる』

マサイ
「兄妹とかいるの？」

『いないよ』

シルク
「一人っ子か」

『ううん。ほんとに1人』



ほ、ほんとに1人…？

触れない方がいいのかな…



マサイ
「名前で呼んでもいい？」

『いいよ』

シルク
「A」

『ん？』

シルク
「呼んだだけw」



そう、と言いながら弁当を食べるA



マサイ
「サラダだけ？」

『いつもだよ』

マサイ
「お腹空かないの？」

『全く』



淡々とした様子で、サラダを食べるA



『ごちそうさま』

シルク
「その髪色、凄い綺麗だよな〜」

マサイ
「生まれつきってのが凄い」

『ほんとに生まれつきだよ』

マサイ
「目も綺麗だよな〜」

『そんな観察してんの？』

シルク
「いや、ホントのとのことだもん」

『答えになってないし』



ちょっと、ツンとしてるけども

なんかそれもAらしくて

他の女子とはまた違って、接しやすい



でも、どこか…素っ気ない

いや、素っ気なさすぎるってのは気のせいかな…

放課後の図書室→←高嶺の花

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す