初日 ページ2
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先生「改めて、Aさんがこのクラスに来てくれました。みんな仲良くしろよな。今日の予定は、うーん、特に無いです。午後に体育あるから昼は絶対に抜くなよ。」
ああ、遂に新しい高校ライフが始まってしまった。
前の席の子、後ろ姿からかわいいな、友達になれるか____
萌舞「はじめまして!あたしは萌舞!分からないことあったらなんでも聞いて!」
『あっ、うん!Aです!よろしく、お願いします...!』
萌舞「早速移動教室だよ!一緒に行こ〜」
エスパーかな?いい人っぽくてよかった...
藻部「おい!剣持!速報!転校生めっちゃかわいいんだけど!!!」
移動しようと席を立った時、廊下から叫び声が聞こえた。剣持って呼んでたな...推しと同じ苗字か、羨ましいなおい。
剣持「はぁ?なんで俺に言うんだよ、っておい!引っ張んな!!!」
なんか聞き覚えある声だな...?
紫の髪、エメラルドのように綺麗な緑の目が視界に映る。
剣持「ぅあっ、ちょっと、どれ...」
藻部「あのいちばん角の人!えっこっち見てるくね!やば!青春きた!?確定演出じゃね!?!?」
制服は違うが。
さらりとした紫の髪、緑に輝く真っ直ぐな目
少し上擦っていて、それでも芯のある声と口調
紛れもなく、いつもモニター越しに見ている彼だった。
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作者名:たそ | 作成日時:2023年5月23日 17時