〈魔入りました！入間君〉入間君の姉は元悪魔の妖精さんでした！？

新入生代表と特待生2 ページ8

アス「さぁ、この衆人環視の下…私よりも実力が上だということを証明してみせろ！」



『っ……！』




アス「その身をもって！！」





ドォンッ！！！






「中庭で主席と特待生達が殺し合いだってよ！」

「面白そう！どっちが死ぬかな！？」




「おーやってるやってる」


「流石アスモデウス！火球をあんなに操れる新入生はいねぇよ！」

「でも、エリアスの方も凄くないか？球、全部防いでるぞ！」

「いるまの方は風下で隠れる場所も少ない…エリアスの方は後回しにして、いるまだけ公開処刑ってことか！」


「えっぐーい！痺れるぜ！」


「いや、でもさぁ…」







「いるまも、全然当たってなくね？」





『いっ、入間すごい…！』


入間は人間の筈なのに…全部避けてる！



アス「なんっきっ貴様…なぜ当たらない…！？」

入間「すっすみまっすみません…」


お互い息切れが凄いけど…





「いるますげぇなぁ」

「まだ一回も攻撃してないぜ」

「え、何？手を出すまでもないってこと？」



すげー…ってギャラリーから声が聞こえたけど…

多分違う！てか絶対違う！！



だって入間は人間……攻撃する術なんて無いはず！



避け続けられているのは何故かわからないけれど、アスモデウスさんを煽るような真似は絶対しない！



……アスモデウスさんは……多分、侮辱されるとキレるタイプだと思うんだけど……




アス「私など…攻撃するに値しないということか…っ」

入間「いえいえいえいえ！！」



なんか、悪い方向に行ってる気が……



入間「僕なんかほんと虫ケラみたいなもので…」


「てめーは虫ケラ以下だとよ！」

「さっさと尻尾巻いて逃げろとさ！」

「いいぞもっと罵(や)れ！！」


入間「ちっ違うんですっ！！」




ちょっとギャラリーの人……！


『ギャラリーの人の声がアスモデウスさんや入間に届かないように……“無音(ミュート)”…！』



ざわざわ…




範囲が広くて無音じゃないな…マシだけど。


これでアスモデウスさんの機嫌が少しでも治るといいんだけど……



アス「ッッッなんたる侮辱！！」



ボウッ！！



あれは………炎の剣！！？


あんな事もできるなんて…流石主席！



というかミュートは手遅れだった！！！


アス「魔術が効かぬなら武術でねじ伏せるのみ…！！」



！！！入間が危ない…！



アス「八つ裂きにしてくれるッ」


ドッ！！！


でも……

『私じゃあれは完全に防げないっ…！』

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