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『あと1週間とか長すぎて我慢できないかも』
『わたしも。』
『早くAちゃんに会いたい』
次に会うのは1週間後。
北斗くんとラインをしていると、会いたいという気持ちがどんどん強くなってく。
あんなイケメンが、私に会いたいって本気で思ってるはずないのに
『ねえ、声聞きたい。電話していい？』
私が北斗くんを想っているように、
北斗くんも想ってくれているんじゃないかって、夢を見てしまうんだ。
『…もしもし？』
北斗くんの声。
柔らかくて、優しい声。
聞くだけで癒されるし、胸を締め付けられる、甘い声。
『ねえ、俺、出会い系のアプリ消したんだ』
「そうなんだ…？」
『うん、いい人と出会えたからね』
「…そっか」
『いい人って、Aちゃんのことだよ？』
「え、ほんと？どうしよ、嬉しい」
こんなことで分かりやすく喜んでしまう自分が恥ずかしい。
他愛ない話をして、
次のデートはスカイツリーに行こうって約束して。
電話をしている最中も、北斗くんは「早く会いたい」って言ってくれるから
その都度私の心臓は大きく音を立てる。
2回目のデート当日。
駅で待ち合わせ。
集合時間より少し早く来ていたらしい北斗くんを見つけて、思わず頬が緩む。
「…Aちゃん！」
「北斗くん、お待たせ〜」
私を見つけるなり駆け寄ってくるのが、なんだか犬っぽくてかわいい。
「行こうか」って言いながら私の手を優しく取る北斗くん。
私もそれに応えるように、握り返す。
軽く食べ歩きをして、寒くなってきたねって言いながら肩がぶつかりそうな距離で歩いて。
浅草駅から、スカイツリーに向かう電車の中。
「スカイツリー、楽しみだね！」
「…ねえ、俺達ってお似合いかな？」
「え？」
「……」
「…お似合いだと、いいな」
なんで、どうしてそんなこと聞くの？
北斗くんの反応が怖くて、北斗くんのほうを見れない。
北斗くんは何も言ってくれなくて。
「あ、ねえ、スカイツリー見えてきたよ」
「ほんとだ、ライトアップされてるね」
話を逸らすみたいに、窓の外のスカイツリーに視線を送る。
青くきらめくスカイツリーに吸い込まれるように、
電車はゆっくりと進んでゆく
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みんと - 返信遅くてごめんなさい。いいんですか！？ぜひお願いします！ (2020年12月5日 17時) (
レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
代(プロフ) - みんとさん» ありがたいお言葉…！リクエストに応えられるように、頑張ってみますね！！ (2020年11月14日 2時) (レス) id: 3ccff9efc5 (このIDを非表示/違反報告)
みんと - 返信ありがとうございます！(遅くなってごめんなさい)私こういう系のお話すごい好きで、もしよろしければ失恋した後のお話とかも読みたいです！(自分勝手にすみません) (2020年11月7日 18時) (レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
代(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます！更新頻度遅めですが、頑張るので温かく見守っていただけると嬉しいです（；；） (2020年11月3日 23時) (レス) id: f187c48244 (このIDを非表示/違反報告)
みんと - 更新頑張ってください！ (2020年11月1日 18時) (レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：代 | 作成日時：2020年10月12日 4時
