先生！早く原稿上げて下さい！(土下座する勢い)

36、マシュマロ ページ36

　
　
　
最新号の新キャラは、俺がモチーフじゃなかった。



俺の差し入れが「夢の国」のお土産だったから、これをモチーフにするのは著作権上難しいのは重々納得している。
(「夢の国」をモチーフにしたとしても、そこに気付かれるほど「夢の国」に忠実なキャラを、先生が描けるとは思えないが。)



新キャラは、マシュマロ。



あんなにアヒルを目の前に並べて、見ながら描いてたのに、アヒルというよりヒヨコみたいな顔をしている。



呉「これ、玉森くんかな……」



そう思い始めたら、マシュマロアヒル(ヒヨコ？)はもう玉森くんにしか見えなくなった。



あれ？



何かモヤモヤしてきたぞ。



どうしたんだろ。



この気持ち。



モヤモヤモヤモヤモヤモヤモヤモヤ……



嫉妬？



そんなハズは……



単に悔しいんだ。



ビリビリして3mくらい飛んで、結構強かにケツも打ったのに。



身体張ったのに。



それなのに、結果を残せなかった事が悔しいんだよ。



同じ編集者なのに、玉森くんと俺に対する先生の態度が違うから。



モヤモヤモヤモヤモヤモヤモヤモヤ……



編「おい呉居！

ボーッとしてんじゃねえぞ。

仕事しろ仕事！」



呉「サーセン。」



今日は午後に持ち込みが2件。



俺が見る事になっている。



その前に、◯◯書店から送られてきたメールもチェックしなきゃ。



近日先生の単行本の発売イベントが、◯◯書店で予定されているからだ。



先生は4コマ漫画界のアイドルだから、配慮する事も多い。



メールを開くと、パネルやポップの案が添付されていた。



修正が必要なら、具体的にダメ出しをして作り直させなきゃいけない。

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