43、アイドルのイメージ side-F ページ44
一瞬震えたのは北山さんだけじゃなかった。
初めて北山さんに触れた手から身体に、緊張が走った。
触れる事は無いと思っていた北山さんだ。
想定外のコンタクトだった。
それはニカが俺に初めて課した試練だった。
白杖を持っていない手にあるギターケースを受け取って、空いた手を握る。
障害物を避けてゆっくりと、ピロティの奥へと歩く。
K「この前のアイドルくん？
背が高いんだね。」
握った手の位置は、北山さんより少し上。
K「アイドルって、もっと小さくてクルクル踊ってるイメージだったわ。」
一般的な男性アイドルのイメージとしては、意外と俺より北山さんが近いのかもしれない。
歌ってる北山さんは、仮にアイドルとしてもきっと皆に愛されるだろうね。
何しろ、「ボニータ」だ。
スペインサッカー界では可愛いアイドルだった。
K「今日は香水付けてんの？
イイ匂いがする。」
仔犬みたいにすんすんと鼻を鳴らしてる。
F『・・・・』
K「キスマイ、だっけ？」
「キスマイ」を覚えててくれた。
F『・・・・』
言葉一つ発さない俺を、変だと思ってるだろうか。
K「親切なんだな。
アイドルは皆親切なのか？
アイドルの知り合いはキミしかいないけどな。」
埋めるように喋りまくってくれるから助かった。
44、言い訳 side-F→←42、白杖の響き side-F
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 340人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ぎゃーーきゅまぴさーーーーん後編の感想欄に書いているつもりが間違えてしまいましたすみません･･これ･･消せますか･･?ホントにごめんなさいいいいいいい (2019年10月19日 11時) (
レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 新で･･(´；ω；`)ｳｯ…北山さんに淡々と説明が施される今･･たいぴはどんな気持ちでどんな顔しているのか･･って思うと胸が痛くて･･今のところ想像しているニカちゃんの安否とプロローグの誰も想像し得なかった方法･･が繋がってしまっていて(合ってるかわかり (2019年10月19日 11時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 前回更新分のラストでニカちゃんの欧米…かに笑うたいぴのシーンで、なんだ(*´▽｀*)ニカ北ちゃん無事だったんだねと一瞬安心するもクルクル･･のあとの･･･がどんどん大きくなってることに気づき･･次の更新が来るまで気が気じゃなかったです･･そして昨日の更新 (2019年10月19日 11時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - たいちゃんらぶさん» うふふ(^艸^)こういうサイトでは書く事とは妄想する事ですので。妄想の楽しさを読者様と共有出来るのは幸せですね。また藤北でドラマか映画か舞台を共演してくれないかなーと最近思います。 (2019年10月8日 20時) (レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - しているにかちゃん･･たいぴを伺う心情を想像して胸がいたい･･さ･･奮い立たせ･･!!後半に行ってきます(｀･ω･´)ゞ (2019年10月7日 19時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kyumapi
| 作成日時：2019年9月18日 21時
