36、味がある字 ページ36
押入れに、書き散らかした作品が溜まっていった。
収集つかなくなって、展示会を共催する友人を呼んで見てもらった。
K「こっちの山が先々週までに書いたヤツ。
こっちの山が今週。
今週になってから、どうも調子悪い気がする。
自分の計算通りに筆が扱えないと言うか。
どーしたモンかねえ。
シンプルに言うと、何か超ヘタッピになった気分。」
友「どれどれ、見せて。」
友人は意外そうな顔をした。
友「キタヤマの字だとわかるのに、所々キタヤマじゃないみたい。
どういうテク身に付けたの?
もしかして、殻破っちゃった?」
K「テク? 殻?
ただ乱れたんじゃなくて?」
友「客観的に見た感想ね。
神経質なくらい基本に忠実であろうとするキタヤマのフォントから言えば、確かに乱れてると思うんだ。
でも作品として見たら、ものすごく面白くなってる。
味があるって言うと、下手くそな素人の字を褒めようが無い時に困って使う言葉みたいで、申し訳無いんだけどさ、イイ感じに崩れて俺は好きだな。
良くも悪くも、雑味の無いのが今までのお前の特徴だったから。」
K「そうか。」
友「修正しようなんて変に拘らずに、自然体で書いていけよ。
生徒に綺麗な字を教えるのと面白い作品を創るのって、全くステージが違う話だろ。」
K「うん。」
やっぱり自分以外の人に見てもらうもんだな。
俺が自ら受ける印象とは全く違うらしい。
友「両方セレクトして出品しようよ。
その比較が面白い。」
691人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kyumapi(プロフ) - たいちゃんらぶさん» こんばんは♪コメ返すっかり遅くなりすみません。私も太ちゃんが死んだままで良いのか、実はちょっと葛藤がありました。でもハロウィンのお話という事で、書家北山さんには太ちゃんの魂と永遠に仲良くして頂く事にしました。お見合い話ぜーんぶ断るんでしょうねえ(笑) (2018年12月2日 23時) (レス) id: 28d794b9d0 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - きゅまぴさん(*´з`)完結おめでとうございます。最後までたいぴが又生き返るのではと淡い期待を抱きつつ‥でもヒロミツさんの中に宿るタイスケと二人の想いがこれまた愛おしく‥ふたりでひとつ・・の姿に幸せを感じています。切ない部分もあるけども癒されました( ;∀;) (2018年11月21日 18時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 美しい北山さんの字が味がある字になっちゃった(イイ意味で)(^O^) その味を加えたのはやっぱりタイスケでした。リアルの二人の字を見ても思うのですが、みっくんの字はスキが無い感じで、太ちゃんの字は一生懸命丁寧に書こうとしてるのが伝わります。 (2018年11月18日 19時) (レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ったのはたいぴが北山サンの中に宿っているってコト??月の雫の片割れに…なんて思ってしまいました‥ (2018年11月17日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - と受け止めようとしつつ‥でまだもしかして‥と諦めが悪い私です‥ショボーン・・甦りを願って始めたバイトでそれよりも大事な人と出逢ってしまったこと・・こんなキセキが起こって尚且つ後悔までしたら・・っていうたいぴ・・愛おしいですね‥北山サンの字に味が加わ (2018年11月17日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kyumapi | 作成日時:2018年10月31日 23時