おとぎ話いじっちゃいました。【親指姫 〜激レアなマグヤマを探せ！〜】前編

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ミ「手に取って良いですか？

こんな超貴重なアイテム。

ああ手汗ヤバい。

スミマセン。」



フ「遠慮無くどうぞ。

未開封だし。」



ミ「これ、シリーズの中でも全然入手出来ない人気メンバーの子ですね。

ネトオクでとんでもなく高騰してる。

ボクも買えてないんですよ。

量産体制の予定はありませんか？

もうメンバーをコンプするために、積んじゃおっかなーって思ってます。」



フ「あげようか？」



ミ「へっ、い、い、良いんですか？」



ミヤタ声声……派手にひっくり返ってる。



ミ「ありがとうございます！

あの、保証書とパッケージにサイン下さい。

『ミヤタくんへ with love』とか書いて欲しいっス。

ちっちゃい所に文字数多くてスミマセン。」




フ「了解。」



図々しい。



でも最初から狙ってたのなら、ホストとしちゃあまずまずのトークスキルだ。



まんまと欲しいモノを貢がせた。



名前入りのサインをねだってるから、転売する気は無さそうだ。



ガチファンなんだな。




フ「で、こっちはショタヤマくんにあげるね。

シリアルナンバー1番の。」



フジガヤ様がポケットからもう一個出してきて、手渡した。



ミ「え、そっち1号なの？！」



フ「うん、1号はショタヤマくんに遊んで欲しいな。」



ミ「スゲエ！

シリアル1番の初号機に無限の価値を感じる。

手が震えるわ〜」



悪いな、俺はいつも特別で。



サインはもらわない。



売ろうと思った時に、サイン入ってたらせっかくの1号も二束三文になっちまう。



ミ「ボク、ずっと思ってたんですけど。

そっくりですよね。

フジガヤ様のプロデュースだって知って、今夜謎が解けました。

やっぱり、そういうコト……ですよね？

名前だって……。」



フ「気付いちゃった？

いつか誰かに言われると思ってた。

ミヤタくん大正解。

そーゆーコトです。」



二人で納得しちゃって話が見えないよ。



そーゆーコトって一体何〜？

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