おとぎ話いじっちゃいました。【親指姫 〜激レアなマグヤマを探せ！〜】前編

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ヨ「ウチは永久指名制では無いんだ。」



シ「それはどういう？」



ヨ「指名するホストは来店の都度自由。

お望みなら、何人同時に指名してもOK。

因みに指名はオークション形式になっています。」



ホスト自体がオークションにかけられるのか。



ちょっと興味深いね。



ヨ「来店して指名するでしょ。

それがフリーのホストだったら、規定の指名料で隣に座る。

その後に来店したお客がそのホストに来て欲しい時、どうしたら良いと思う？」



普通は自分の客が複数来たら、それぞれのテーブル毎に時間を切って巡っていく。



ヨ「より高い指名料を積んだら、自分の所へやってくるの。

指名料は30分毎のお値段になってます。

ライバルが吹っ掛けてきたら、負けないように指名料を上げなきゃ、ライバルに取られちゃうってわけ。」



ふわー！ アクドイ商売してるねー



その上テーブルチャージも取るんだろ？



シ「それって、担当を取った取られたで修羅場にならないのかな？」



ヨ「だから、ここは紳士ばっかりだって言ったでしょ？

全てお金の上での話だから、さっぱりと割りきってるんだ。

ほら、サザビーとかさ、オークションってお金持ちのお遊びみたいなもんでしょ。

バッティングした時は、駆け引きを寧ろ楽しむ余裕があるのよ。

ウチは明朗会計だから、指名されて着席中のホストは、受付の頭上に名前と時価が電光掲示板で表示されてる。」



ここは兜町か！(かぶとちょう←東京証券取引所の所在地であり別称ですね)



それを見て諦めてオキニ以外を指名するもヨシ、指名料積んで駆け引きに出るもヨシって事だね。



金を出しさえすれば、オキニをずっと独り占め出来るんだ。



ヨ「指名料の一部は君達のお給料にも加算されてくるんだから、より参加者の多いオークション状態を作れるよう、自分のファン頑張って増やさなきゃ。」



シ「はぁい♪」



オークションにかけられてる自分。



ウナギ登りの指名料。



ウナギ登りのテンション！



想像したら、スゲーやる気になってきた。



俺、初月からナンバーワン取っちゃったりしてな。

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