2、眠りを売る男 ページ2
「お目通り叶い、大変光栄に存じます。」
タ「緊張せずとも良い。
ここは私の部屋である。
父上も母上もおらぬので、ここでは思い切り楽に過ごすのだ。」
ミ「ワタクシもだいぶリラックスさせて頂いております。」
タ「お前は時々リラックスし過ぎだ。
しかしそれくらいで良い。
その方も楽にせよ。」
「ありがとうございます。」
タ「この者の名は?」
ミ「ヒロミツと名乗りました。」
タ「ふむ、ヒロミツ。
私はタイスケだ。
この国の王子、次期王である。
コヤツはミヤタ。
私の執事だ。」
ヒ「存じ上げております、我が国の美しい王子様。
全ての民のアイドルでいらっしゃいます。
この私も王子様を……。」
ミ「何ですか、王子の御前でハシタない。
まさかの、ただの追っかけですか?
王子の不眠の解消を謳い、まんまと城内へ……。
ならばこのミヤタが召し取ってくれようぞ!」
タ「まあまあイキるな。
芝居がかってチト大袈裟過ぎ、暑苦しいぞ。」
ミ「いや、トンでもないヤラカシを、王子のお部屋まで通したとなると、ワタクシの責任問題になりますでしょう。」
タ「まだ少年ではないか。
愛らしいコト……」
ミ「もう……
王子はカワイイ子にはとことん甘くおなりですね。
その内タラシ込まれて痛い目に遭われますよ。」
ヒ「あ、あのう〜……
私は子供ではありません。
れっきとした成人のセールスマンです。
私は『眠り』を売っているのでございます。」
ラッキーカラー
あずきいろ
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kyumapi(プロフ) - KANONさん» おおきにー(笑) コメ頂いていたのに通知を見逃していたようで、コメ返遅くなり申し訳ございません。タイスケ王子のキャラ崩壊が心配だったのですが、楽しんで下さってありがとうございます。脳内妄想に任せて変な設定のお話ばかり書いていますが宜しくお願い致します。 (2017年12月17日 10時) (レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
KANON - おもろいでー! (2017年11月25日 22時) (レス) id: 6dd2a32e49 (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - かみりーなさん» コメありがとうございます。楽しんで頂けて嬉しく思います。シリアスな長編だとオール台詞は本当に難しいでしょうね。本作は楽しく試行錯誤しながら書きましたが。これからも独自路線で自由にいきますが、宜しくお願い致します。 (2017年10月8日 16時) (レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - たいちゃんらぶさん» ブラックなミヤタが好きなのでこんな感じの終わり方になりました。でも恋愛は、帰ってこいハヨ〜!っていうくらいが一番楽しいのかもしれませんね。セールスマンヒロミツもきっと旅先で王子を想っていることでしょう。 (2017年10月8日 16時) (レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - mi-chanさん» こんにちは♪不眠心配ですね。太ちゃんはファンが常に何かと気にかけたくなる陰の部分を持っていて、それも彼の色気に繋がっている気がします。そこがみっくんの陽の部分にしっくりハマり絶妙な萌えを引き出すので、やっぱ藤北サイコーとなります(←結局コレ) (2017年10月8日 15時) (レス) id: 28d794b9d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyumapi | 作成日時:2017年9月29日 23時