ボクを、買って下さい。

11、この世に生ける意義　side-K ページ12

　
　
　
F「まずは充電だな。

その間にお夕飯食べてお風呂に入ろう。」



一人暮らしなんだね。



簡単な物をさっさと食べ終わると、誰の目も気にせず、ポイポイと服を脱いでいった。



キャー！



丸見え！



やっと明るさに慣れた目に、前も後ろもハッキリ丸見えです。



出会って1時間と経ってないのに、タイスケも大胆だし、ボクも無遠慮なガン見。



むふふ〜そんな感じなんですねっ



それから……想像してた通りのボク好みの顔立ち。



ますます好きになっちゃうな。



F「良い子で待ってるんだよ。

ちゃんとパワーをカラダに溜めておいて。

俺がお風呂入ってる間に、お一人様でブルブルしたらダ〜メ。」



スイッチすら入ってないのに、一人ブルブルなんてするワケ無いじゃん。



タイスケって、ちょっとファンタジー入ってる人？



F「じゃあ後でね、ピロミツ。」



顔も声も仕草も、全部好き。



手も指も唇も。



どうしよう、タイスケはお風呂へ行っちゃったけど、ボクはもう抱かれたくてウズウズし始めてる。



ねえ、早く……早くボクを抱いて。



だって、ボクはタイスケに抱かれるために生まれた抱き枕。



ボクがこの世に生ける意義は、たった一つだ。



抱くだけじゃなくて、愛して欲しい。



ぎゅっとカラんでくれたら、いっぱい癒してあげるよ？



もしかしたら、癒すだけじゃ済まない……かも……？



初めての充電が始まって、身体が見る間にみなぎってキタ。



ボクに充電されるパワーの全てを、タイスケのために使うんだ。



一人ブルブルはダメって言われたけど……意気込みだけでブルブルと武者ぶるいが起きそう。

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