Episode 8 ページ10
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ティナとクイニーが杖を振って料理を始めた
ニュートは窓の外を覗き、空を飛んでいるビリーウィグを見て、居ても立ってもいられない気持ちだった
Aはそんなニュートの背中に優しく触れる
『ニュート、大丈夫。私も探すのを手伝うわ。ニュートの子達だもの、きっとお利口さんに待ってる』
N「A……」
『ニュートも何も食べてないと思うから、とりあえず食べましょう?元気な姿をあの子達に見せないと」
自身より遥かに背丈が低いAを見下ろすと、自分の中で込み上げるものを抑え込んで、
ニュートを安心させるように微笑んだ、愛おしいAの頭を優しく引き寄せて、その髪に自分の唇を寄せた
Q「ティナ、やっぱりスキャマンダーさんはそうなの?」
T「えぇ、見ての通りよ」
Q「やっぱり!さっきから声がだだ漏れだもの」
T「……あまり読まないであげてね」
Aはニュートの手を握ると、食卓まで引っ張って座らせた
大人しく座ったニュートに満足そうに微笑むと、Aも隣に腰掛ける
『クイニー、私もニュートもジェイコブと同じ料理でお願い』
Q「えぇ、任せて!」
クイニーが杖を振ると、
薄く伸ばされた生地の中に果物が綺麗に挟まっていき、それが包まれてこんがり美味しそうに焼けたシュトルーデルが置かれた
『今日もとっても美味しそうね、いただきます』
J「イタダキマス…それはなんだい?」
『日本の食事の挨拶、食材への感謝をするの』
J「ほう…それは素晴らしい考えだな!よし俺も、いただきます」
余程お腹が減っていたのか、ジェイコブは美味しそうに料理を食べ始めた
隣でニュートも食べ始めたのを確認して、Aも目の前の料理に手をつけた
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Q「簡単な仕事よ、コーヒーを入れたり。ティナは、キャリアガール、Aは…色々任されてるわね」
ティナとニュートは目が合うと、ぎこちなく視線を外した
Q「親はいないの、ドラゴン疱瘡で死んじゃった」
クイニーはジェイコブを見ると微笑んだ
Q「優しいのね…独りじゃないから。ティナも、今はAもいるわ」
J「心を読むの、やめてくれる?…ああっ、イヤじゃないけど」
何故かそこで2人は笑い合い、そんな2人を微笑ましく眺めるA
ニュートはAにはああ言われたものの、どうしたらいいかと頬を膨らませた
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リサ - とてもおもしろいです!黒の魔法使いの誕生も見たいです。続き楽しみにしています! (9月13日 21時) (レス) @page6 id: ebda27dca2 (このIDを非表示/違反報告)
Ao/アオ(プロフ) - とても面白かったです!引き込まれました!!!続きが読みたいと思いました、作者さんのペースで続編書いてくださったら嬉しいです! (2022年4月24日 8時) (レス) id: 28a3b333e4 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - 続き!とても!楽しみ!です!!応援してます! (2022年4月18日 1時) (レス) @page39 id: 2b80c6aa46 (このIDを非表示/違反報告)
うり(プロフ) - 最高です!大好きです!続編と番外編楽しみにしてます! (2022年4月15日 21時) (レス) id: a53454f4d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - 続編と番外編、楽しみにしてます!!! (2022年4月11日 22時) (レス) id: 84c4dc198a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あか | 作成日時:2019年2月11日 19時