#56 ページ8
貴「え…?」
目の前で頭を下げている光景。
ザワっと教室の視線がこちらを向いた。
貴「いやいや…あの…頭…上げて…。」
坂「あ…すみません。」
その途端…交わる視線。
坂「美月さん、
今日の抜打ち小テスト満点だったから…
教えて欲しくて…」
・
「うわ…あのテストで満点の奴居たんだ。」
「お前知らないのかよ…
去年の入学スピーチ美月さんがやってたじゃん。」
「美月さんて…なんでもできるよね」
・
まただ…。
こうやって…期待されて。
何でもかんでも押し付けられて…。
それを断れない私を弱い目で見詰めて…。
失敗したら…軽蔑された目で睨まれる。
もう、うんざりなのに…。
・
・
坂「教えてくれないかな…。」
真っ直ぐな黒い瞳。
透き通るようだった。
それに依存してしまえば…。
貴「…うん…いいよ。」
坂「ありがとう。」
一気に闇に飲み込まれる。
・
こんな計算高かったとは…ね。
戻れるならこの時の自分に戻りたい。
・
・
頭を下げた時からこの人は。
ニヤリと…笑っていたんだ。
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suaru××(プロフ) - るなさん» 返信遅くなってしまって申し訳ないです。最近スランプでして...。更新頑張りますね^ ^ (2018年8月8日 12時) (レス) id: e0e254cc41 (このIDを非表示/違反報告)
るな - すっごいおもしろいです!!更新楽しみにしてます! (2018年8月1日 7時) (レス) id: 9cb8ccbb10 (このIDを非表示/違反報告)
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