ハイライト yuuta.T

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漫画みたいにイケメンにぶつかって

新しい恋がはじまるわけでもなく登校初日








入学式でただただボーっと突っ立てた。








校長の話ながいなー、とか


夜ご飯なんだろうなー、とか








くだらないことを永遠に考えた。









そのまま入学式が終わって教室に…。



新しくした上靴はもうシワが付いていた。









渡り廊下はまだ少し肌寒くて…


夏じゃないか。







そんなことを考える。





カーディガン着てきて正解だった。









教室では新任の先生が担任でその自己紹介。


席は窓際で大好きな桜の木を眺めるのには


絶好な場所だった。







入学式だから午前授業。



皆んな嬉しそうに帰っていく。






もう、友達ができた人や。


グループが出来てたり。





私は仲がいい子が一人も居なくて。


ボッチかな？









ボッチだからこそ早く帰りたいんだけど…







・









でも…私は……






「これから体育祭実行委員会を初めます。」








帰れない。








なんでよ！！

ロングホームルームでなぜか実行委員にえらばれてるし。

私、立候補してないからね！！









体育祭なんかまだまだ先じゃん！！


学祭の方が先なのに。









シャーペンをカチカチして


イライラしながら窓を眺める。






・






窓を見ると桜並木を通る大勢な生徒。



ありの行列って感じ。







その中に先輩は居ないかなー？


なんて探すけど見つかるはずもない。






いや…わざと見つけなかったのかな？


だって…彼女と…デートでしょ？





・








「すみません！！遅れました！！」







委員会室のドアを見ると







「ったくおせーよ北山。」




部長と友達。


そんな会話だった。








北「すまんすまん」








私…やばいところ来ちゃったかも。









太陽みたいに笑う北山という先輩が居た。

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