ハイライト yuuta.T

#22 ページ22

そしていつの間にかお昼の時間。

一階の購買へ急ぐ







狭い廊下をダッシュで突き進む。









一階に着くと…









既に購買は混雑している。


うわっ。







それが第一声。







購買のおばちゃんは大忙し。







「まってねぇ」



「押さないのよぉ」








あぁ…。


おばちゃん



天使か！！








あのホンワカ笑顔！！


大好き！！







って！そんな場合じゃない…。









なんとか大群の中に入る。









手を伸ばそうとしても

後ろの人達からの手で不可能。









「おばちゃん！焼きそばパン1つ！！」


「メロンパン！！」









そんなパンを呼ぶ大声。









「佳奈美 はここで待ってて」


田村「きよつけてね」









聞き覚えのある声。


チラリと後を見ると…









玉森先輩と佳奈美先輩。








佳奈美先輩の為に…








そして私の横に割って入って来た。








近い近い///









腕があたるくらいなんですけど！







脳内できゃあきゃあしてる。






・









でも…佳奈美先輩の為なんだよね。


必死そうな顔を見て思う。








伸ばしていた手を引っ込めた。









あぁ…泣きそう。









こんなのだけで泣きそうとか…


メンタル豆腐かよ。








脳内で楽しく突っ込んでいても


ただ…惨めになるだけで…









目からこぼれ落ちる涙を必死に拭き取った。









気付かれませんように。









・









他の人はいいから…








先輩には…。









・








・








・







・







・







・







・







・









とまってほしいのに…






・







涙は止まることを…知らない。

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