よくわからない焦り ページ39
駅からの道
アタマもだいぶ冷えて
グスッ(涙)
こっそりまた
妄想で。
ひとり勝手に泣いて
もう…やっぱりこんなだから
別の人と食事とか…
やめとこう
約束した彼に電話をする
歩きながら。
思ったこの勢いで
断ろう。
男S「・・・なしとか。なしですって。」
「…でも・・・」
なしはなし。そう言われて
進まない話し
マンションまで歩く道
最後の曲がり角。
曲がった先に 目に入った人
A 「え…っ。な…んで？」
ーーJSーー
たまたま。
たまたまこのあたりに来たら
どーしたって喉が渇いて？
コンビニで買おうって
思ったんだって
車を停めて
コンビニに入る
買ったものを持って
車には戻らず
Aの。
マンションの前まで歩いてみた
ペットボトルを傾けながら
ユチョンに言われたことを思いす
(回想)
YC「…まさか。じゅんすぅー『え。Aってオレのことが好きなんじゃないの？』って思ってるの？だとしたらーほんと、おまえ残酷な」
JS(そーだよ。思ってるよ。だって…)
いつだってAは
オレの周りで
ぴょんぴょんしながら
オレをすきだって言ってた
おれにまっすぐ向かうAのベクトル
そこには
『本当のきもち』 あったでしょ？
最初から
それは…
最初からだ
いやじゃなかった…んだ
むしろ
嬉しかった
でも…どーしたらいいのか
わかんなかった
真っ直ぐ
全力で 向かってくるものに
真正面から
受け止めること
自信がなかったのかもしれない
同じくらい
真っ直ぐに
想いをぶつけることが
自分にあるのか
できるのかどうかも…わからなかった
でも
手離したくなくて
都合よく繋ぎ止めた
結果…
(あいつのこと。傷付けた…よな・・・)
傷付いたからだ
離れて行こうと
また、あいつがしてる
それが証拠
あいつが傷付いてる証拠
今こうして
よくわからない焦りに任せて
来ちゃってるし…これ
おれ
やばいやつ・・・よな
(はぁーーー)
おれのこんな行動なんて
このため息と一緒に
消えてなくなる…はずだった
A「え…っ。な…んで？」
Aに…会えた
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作者名：maco | 作成日時：2022年2月8日 20時
