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翌日
無事に北海道で最後のプロモーションをこなして
東京に戻る前日、最後の夜に
スタッフみんなで夜に飲みに出かけることに
このところの努力が功を奏したか？
相変わらず、例の若いスタッフからの視線は痛いけど
特にいろいろジュンスとのことを詮索されることもなく、
飲み会は終わりホテルに帰る。
ジュンス達は明後日からの韓国のスケジュールのための打ち合わせがあったらしく、
ごはんにはいなかった。
西川「奥田。ちょっと上のラウンジバー付き合って。」
西川さんに誘われて
ホテルの上にあるラウンジバーで飲み直すことに
なんか聞かれるのかな…
西川さんには、どこまで話していいだろうか。
そんなことを考えながら
上層階行きのエレベーター待ちのホール
西川さんと並んで待ってると
マネ「おつかれさまです」
うしろから声をかけられた
振り返るとキャップの上からさらにフードを深くかぶったジュンスと
マネージャーさん
ちょうど戻ってきたところだった
西川「おー。ジュンスお疲れ。今帰りか？遅かったなー。」
少し疲れてるのか、
控えめの声で「はい」って答えるジュンス
顔をあげると
真っ直ぐと私を見てきて
その目が少し 寂しそう？怒ってる？
ような感じがして
急に私は居心地が悪くなる
JS「どこ…行くんですか…？」
西川「うん？ちょっと上のラウンジバーで飲み直し。奥田に付き合ってもらおうと思って。」
JS「…………。」
この雰囲気には似合わないなんとも言えない
「ぽーん」というエレベーターの軽い到着音がして
私たちはエレベーターに乗り込む
ジュンスは乗り込もうとするマネージャーの後ろで、立ち止まったまま。
急に、
打ち合わせ場所に忘れ物したのを思い出したから取りに戻ると言って
エレベーターに乗らなかった
慌ててマネージャーも降りて
エレベーターは扉が閉まる
思わず 胸のリングを握りしめた
閉まる時に見た
ジュンスの顔が 忘れられない
私を 責めてた…ね
西川「あはは。ジュンス、やきもちだな。」
「そうですか？？
…軽いって思ったんじゃないですかね。私を」
ジュンスにあんな顔させる自分も
はっきりしない自分も
そのくせ、ジュンスを気にする自分も
この 状況も…
もう全部がイヤだった
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作者名：maco | 作成日時：2020年10月6日 15時
