#43 別れの決断 2022/9/26更新 ページ8
生駒ちゃんの言葉から、私は悩むようになり…そして仕事にも影響が出ていた。気づかないうちに。
ここ何年間振付師から指摘、注意されることなんてなかったのに何度も注意されたり、周りのことが見えてなかったり。
乃木坂で一緒にラジオをやってた聖来がダウンし、チームKキャプテンになり色々相談に乗ってた愛佳も活動休止、チームBでも体調不良による活動休止が相次ぐなどどんどん私は追い込まれていった。目の前でメンバーが転落するという事故もあり…もう精神的余裕なんてものは一切なかった。
必死に仕事をこなしていくうち、ごまかしているつもりだった元の感情が出なくなってきていた。ずっと自然体で、素の、ありのままの自分をさらけ出しながらアイドルをやってきた私にとっては致命的なことだった。かと言って1年に2度も休むなんてことはプライドが許さなかった。
そうやって頑張りすぎて、限界なんてとっくに超えていたのだが。その一方で、私はある決断を下していた。
今野「大島、どうした?」
私は乃木坂46の一番偉い人こと今野さんのところに来ていた。
朱乃「実は、、、」
今野「兼任のことか?」
わかってるなら話が早い。
朱乃「はい、兼任もそろそろ区切りをつけたいと思っていて」
今野「うーん、、、こっちとしてはむしろ移籍してほしいくらいだが、、、まぁ大島がそう言うなら、こちらも無理に引き留めることはしないからな」
朱乃「まぁ、、、って言ってもちょっと先なんですけどね仕事の関係もあるので」
今野「そうだな、で、いつ頃だ、」
朱乃「来年末で考えてます、その代わり乃木坂の仕事をできるだけ優先したいとは思ってます」
今野「だいぶ先だな、わかった検討はしてみる、ひょっとしたら伸びるかもしれないけどな」
朱乃「ありがとうございます」
今野「発表はかなり遅めになるからな、あと卒コンも用意するから」
朱乃「その方がいいです、、、卒コンは嫌です」
今野「何もなしとかファンもメンバーも納得しないぞ?」
朱乃「…」
そのまま押し切られた。
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作者名:柊哉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Toya20001/
作成日時:2022年5月18日 10時