#40 新キャプテン 2022/8/3更新 ページ5
時は少し遡り、4月中旬、朱乃は病室にいた。
「あぁ…暇だなぁ…」
その時、LINEの音が鳴り響く。
「誰?あー、なーみんか…え???」
送り主は、なーみんこと、チームB新キャプテン浅井七海。
とんでもなくとんでもない長文である。
「聞きたいことあるけど、私が入院してるから気を遣ってるのかな…」
電話大丈夫だけど、電話で聞く?と返すと、一秒も経たずに電話が来た。
朱乃「もしもし?」
七海「朱乃さん、お疲れ様です、体調大丈夫ですか?」
朱乃「うん。だいぶ良くなった、ありがとうね」
七海「いえいえ、それで話なんですけど、この前聞いてた楽器演奏はやっぱりダメでした」
朱乃「あー…まぁしょうがないね…」
七海「あと、一応練習場で通したのを送ったので、ゆきりんさんにも送ったんですけど、チェックしてもらえますか?」
朱乃「うん、後で送っておくね」
七海「あと…お願いがあって。」
朱乃「どうしたの?」
七海「実は…ドル明けってバトンあるじゃないですか、あれやって欲しくて…」
朱乃「え?確かにバトンとかあったら映えるかなぁって思ってたけど…なーみんキャプテンだからやるって思ってたんだけど」
七海「私練習してたんですけど間に合いそうになくて…朱乃さん経験者だから行けるかなって」
朱乃「流石に退院して2日3日で全部揃えるのはキツイよ?バトンやるなら万が一のこと考えて位置調整とかもかなりしなきゃいけないし」
七海「そうですよね…」
朱乃「まぁ…やるだけやってみよっか、前日リハでやってみてできそうならやるで、初日だけだもんね!」
七海「…え?いいんですか?」
朱乃「まぁキャプテンがやりたいならわたしはできるだけ協力するから!」
七海「ありがとうございます!」
そんな勢いで2時間ほど相談を受けていた。
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作者名:柊哉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Toya20001/
作成日時:2022年5月18日 10時