Addictive Love

episode4 ページ5

.





ヘアメイクは現場でメイクさんにやってもらうし基本はすっぴんマスクと伊達眼鏡のみで家を出るため、朝の準備に時間はかからない。





だから毎朝時間には余裕がある







優雅にコーヒーなんて飲みながらゆっくりしてたらマネの箕輪さんから到着を知らせるLINEが来た。





「箕輪さん着いたって〜私先行くね」



「了解」






エレベーターで下まで降りて裏に停めてある黒塗りの車に乗り込む。







「おはよー」



「はよ、藤ヶ谷はこの後？」



「多分もうすぐじゃない？」



「おけ」






どっちかの家に泊まる時は、万が一の事態に備えて必ず時間差で家を出るようにしている。








いつどこに誰がいるか分からないから、常に人に見られる職業に就いている身としてはプライベートの時間も気が抜けない







まあ顔が知られているのは有難いことだし


この世界に入り込んだ時点で覚悟は出来てるしもう慣れてるから今更それが苦とは思わないけどね。








実際に、私たち2人が撮られているのは何回があり、その度に事務所のお偉いさんが働いて大人の事情的な感じで揉み消して解決してくれているらしい。


それは私達の知らないところで行われていたりするからタレントにもその詳細はよく分からない。









あれから太輔が時間を空けて乗り込んできて、箕輪さんにスタジオまで送ってもらい太輔と2人のコーナーの撮影に取り掛かる。



.

episode5→←episode3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す