Addictive Love

episode33 ページ35

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あれからREAL MEの後に披露された舞祭組の曲は会場を大いに賑わせた やっぱこれは中々に盛り上がる






その後に流れた次の曲へと繋ぐミステリーチックな映像によって舞祭組で盛り上がった会場の空気が一変したところで赤い果実が始まり、


夏のツアーと変わらないセトリでダンスナンバーのオンパレードがスタートする。







アラサーアイドル、この激しいダンス曲には正直体力がついていかない時も多々あって、ところどころ息が上がるのを感じながら一瞬たりとも隙を見せぬよう必死に踊る。





このコーナーの締めでありキスマイの自慢でもある、まるで大火事の如く爆発音を鳴らしながら連続的に上がる特効はその度に会場を沸かした








…ここまでは夏のツアーと一緒で、このまま大成功かと思った矢先




太輔がさっきから踊りながらも苦しそうにしている。


激しい炎の中、まるで何事もないかのように踊る太輔は一見するといつもと何ら変わりがないけど、私にはわかる あれは煙吸っちゃったんだ多分


どうか最後まで無事でいますように とその背中に願いを込める。






太輔が苦しそうなまま曲の終了と共に特効がやみ、間髪入れずにいつもならここで"今はまだ遠く 果てしない夢も"の2人のアカペラが始まるはず


…なのに、太輔が咳き込んでしまった




すると、本来ならばミツと太輔のアカペラでスタートするはずだったが、ミツが咄嗟の判断で自分のパートではなく太輔のパートをカバーして歌い始めた。



やっぱ伊達にシンメしてないだけあるな
2人の阿吽の呼吸というかジュニア時代先陣を切っていた貫禄というか…多分私だったらこれはできない



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