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としみつside
いつものようにてつやの家に集まって、撮影の準備をしていると虫さんが思い出したかのように喋り出した。
虫「そう言えば僕の幼なじみがこっちに帰ってきててさ、申し訳ないんだけど明日休んでもいい?」
て「構わんけど…男?女?」
虫「女。てつや達と同い年だよ」
り「虫さん女の子の幼なじみいたんだ」
虫「まぁ妹みたいなもんだけどね(笑)」
と「ふーん」
て「可愛い?」
虫「普通に可愛いよ。でも絶対会わせんからね、特にてつやは。」
て「なんで?(笑)」
虫「すぐ手出すやん。傷つけたくないんだよね、あの子のこと」
と「ワケありなんだ」
虫「まぁ、ね。ほら、撮影はじめるよ!」
いつも通りカメラの前でバカやって、笑って、大声出して、滞りなく撮影が終わる。いつもならこのままみんなで飯に行ったりするけど、虫さんは幼なじみに会うからと撮影が終わるなり帰宅してしまった。
り「虫さんの幼なじみ気にならん?」
て「気になるけど、家連れてきてって言っても絶対連れてこんやん…」
り「でもなんとなく会えそうな気がするんだよね(笑)」
と「りょうが言うと説得力あるわ〜(笑)」
ダラダラと話しながら、普段は行かない居酒屋に向かう。
彼女との出会いは突然だった。
り「あれ?」
て「なに?」
り「あれ、虫さんじゃない?」
と「うわ、ほんとだ」
居酒屋の奥にあるテーブル席に見慣れた姿を見つけた。虫さんよりも少し小柄な女の子はこちらに背中を向けていて顔を見ることは出来ない。虫さんも女の子と楽しそうに会話をしていて、入口にいる俺たちに気づいた様子もなかった。
て「あれ彼女じゃないよね?」
り「さっき言ってた幼なじみじゃない?」
と「こんなあっさり見つけることある?(笑)」
声をかけようか悩んでいると、店員に声をかけられ席に通された。ちょうど虫さんたちの席からは見えない席に座り、メニューを開く。
り「おもしろそうだから声掛けてきていい?(笑)」
て「え〜虫さん絶対怒るやん」
り「いいやん別に。あと付けてきたわけじゃないし」
て「う〜ん…」
席を立ったりょうは、そのまま真っ直ぐ虫さんの座る席に向かう。そこでようやく俺たちの存在に気づいた虫さんは、目を大きく見開いていた。
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ちーやん(プロフ) - 初コメ失礼します退院おめでとうございます!!無事退院出来て良かったです!更新お待ちしております! (2019年9月5日 18時) (レス) id: 7147efd68f (このIDを非表示/違反報告)
遊馬ゆら(プロフ) - みーこさん» ご心配いただきありがとうございます( ; _ ; )無事退院できましたので、ゆっくり更新頑張ります……! (2019年9月5日 15時) (レス) id: dc4ba81152 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 初コメ失礼します。作者様のお話とても楽しく読ませていただいてます!お体にお大事になさってください。 (2019年8月24日 23時) (レス) id: 9cd930825e (このIDを非表示/違反報告)
遊馬ゆら(プロフ) - なんかさん» ありがとうございます( ; _ ; )これからも頑張ります! (2019年8月19日 23時) (レス) id: dc4ba81152 (このIDを非表示/違反報告)
なんか - とっても、面白かったです! 他にもまだまだ上げてください!お願いしています! (2019年8月19日 22時) (レス) id: f387bdc911 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遊馬ゆら | 作成日時:2019年7月27日 22時